ニュースレター

2019年 12月 4日発行
驚き人体のメカニズム!!夢の不思議について考える。

~現代科学では解明しきれない分野~


夢の影響

夢は心理学や精神分析をはじめ、文化人類学や民俗学、社会学という
学問分野と関係を持ちます。

また、文学や芸術などのふかくかかわりを持ちうるもので、
その作用の大きいことが分かります。

身近な例としては、夏目漱石の「夢十夜」や夢野久作「ドグラ・マグラ」などが
挙げられ、

芸術分野では思想的に大きな影響を与えたオーストラリアの精神学者、
ジークムント・フロイト下でのシュールリアリズムがあり、

その代表的な画家としてサルバドール・ダリがおり、
またピカソも傾倒しています。

このように、夢は多くの分野に影響を与えております。


夢の記憶

あなたは夕べ見た夢を覚えていますか?

鮮明に覚えている人、おぼろげながらしか思い出せない人、
また、まったく見なかった人など様々でしょう。

その内容が、例えば美味しいものをたくさん食べたとか、
きれいな人と一緒だったなどであれば、楽しい記憶と
ある種の満足感を得られるでしょうが、

反対に暗い洞窟に一人きりで居た、極寒のシベリアをあてもなく
歩き続けていたなどの恐怖と苦痛と不安しかもたらさない夢であったら、
目覚めに曇泥の差が生じます。

後者の夢であれば、記憶していない方が幸せなのかもしれません。


夢の定義

一般的に夢とは「人が睡眠中に体験する明瞭な感覚・意識体験」
のことをいいます、

学術的には現在のところ、次のように定義づけられます。

①イメージ体験
②物語性を有する
③不調和・不安定な奇異的知覚
④強い情動性
⑤夢を見ている最中は現実感を伴う
⑥忘れやすい

夢は出来事や記憶などを脳内で再処理する過程で現れるイメージ現象で
あると言われています。

脳はレム睡眠時を使って大量に得た情報を整理します。

その際の情報や映像などがランダムに抽出され、
夢を見る原因になっているではないか、ということです。

ただ夢の分析は、学術的な意味合いからすると恣意的(しいてき)に
解釈することも可能なことから、

臨床心理学などで被験者の精神分析をするにあたっての
参考程度に留まっているようです。

実際、夢は脳と密接な関係があるにもかかわらず、
その発生メカニズムや生物学的な意義など、
不明な点が多く、脳科学の研究対象とはなり得ていないのが現状です。


睡眠との関係について

これまでは、夢は浅い眠り(レム睡眠)の時にだけ見ると言われていましたが、
神経生理学な研究が進むにつれて、深い眠り(ノンレム睡眠)の時にも人は
夢を見ることがあるということが分かってきました。

浅い眠りはレム睡眠とも呼ばれ、急速眼球運動を伴う睡眠です。
分かりやすく言い換えると、体は休んでいる状態ですが、
脳は覚醒しているということです。

夢を見るのはレム睡眠中であることが多いとされています。
だから、起きがけに見た夢を記憶しているのは、それが理由と言われています。

ちなみに犬が寝ている時に、時々体をピクピクさせたり、前後の足を動かして
宙を走っているかのような行動をとるのは、夢の中で、その日の行動を脳が
反復しているからだと言われています。

浅い眠りのレム睡眠に対し、深い眠りを意味するノンレム睡眠とは、
急速眼球運動を伴わない睡眠のことを指します。

レム睡眠では脳が起きている状態ですが、ノンレム睡眠では脳は休息しています。
記憶を司る脳が覚醒していないので、ノンレム睡眠時に夢を見ていたかどうかは
確認のしようがありません。

余談ですが、イルカやクジラ、長距離を移動する渡り鳥は半球睡眠といわれ、
片目を閉じて半分の脳を休ませる睡眠の仕方です。

外敵に襲われた際、すぐに反応できるように、このような睡眠方法だと
言われています。

これが人間にも応用できれば、人生の三分の一を睡眠に割いている私たちの
価値観は一変するかもしれません。





<参考:BEAUTY&ECOONE>




あなたなら出来ます応援しています

RupanPart1 by サロンデイレクターTaka

http://rupanpart1.p-kit.com