ニュースレター

2020年 4月 3日発行
経皮吸収の恐ろしさ



何をやっても痩せられない、疲れが取れない、風邪を引きやすい、免疫力が低下してきた、

肌荒れ、アトピー、花粉症、最近忘れがち、イライラ、落ち着かない、さらには糖尿病予備軍、

寝られない、躁うつ、などなど。どれかに当てはまる、

またこれらに不安を感じている方はぜひ知っておきたい。

知らないと危険なことに・・・



経皮毒(けいひどく)と言うと言葉をご存じだろうか?

ウイキペディアでは、日常使われる製品を通じて、皮膚から有害性のある
化学物質が吸収されることと記載されている。

ある先生が唱えた造語であるが、今では一般的に使われるようになった
言葉としてぜひ覚えておいて頂きたい。


一方、経皮吸収とは、皮膚に外用された物質が皮膚組織中に
透過する過程と、皮膚組織を経て血管系、まれにはリンパ系に
いたる過程を含めた現象である。

十数年前までは、皮膚から物質が吸収されることは医学的に
皆無と考えられていたが、

近年、皮膚を透過する物質が証明され、医薬品のみならず
化粧品における経皮吸収試験たるガイドラインが存在している。

未だに否定し続ける科学者が多数いるのには驚きだが、
警笛を鳴らすべき重要な課題と捉える方が正しいだろう。

つまり、経皮吸収によって体内に吸収された物質が悪影響を
起こすものを経皮毒と捉えられる。

医薬品ではごく当たり前の用にも使われている経皮吸収剤、
例えば、アルツハイマー型認知症の貼り薬や、
更年期障害に用いられるエストラジオールなどは
経皮吸収を利用した薬剤である。

飲み薬とは違って、肝臓を直接通過することなく全身に効かせることが
可能であり効果は絶大です。

一方でこれら医薬品での経皮吸収による副作用も少なかれ
認められており、当然のことながら経皮毒として捉えていいだろう。

皆さんに注視して頂きたいポイントは、
日常的に使用される化粧品やシャンプーやサニタリー製品に
含まれている化学物質による経皮吸収剤であり、経皮毒の怖さである。


まず経皮吸収の仕組みについて少し見てみよう。

経皮吸収の経路には大きく分けて2種類存在する。

一つは、皮膚正面にある毛嚢、汗腺口、皮脂腺など多くの開口部を
介して物質が吸収される経路、

もう一方は、表皮角化細胞あるいは表皮の細胞間を通過して
吸収する経路である。

このうち大半は後者による吸収と考えられている。

ただし、どんな物質でも吸収される訳では無い。

もちろん皮膚にはバリア機構が備わっており常に身体を守っている。
これらバリア機構は、皮膚表面および角層細胞間の脂質あるいは
ケラチンであると考えられており、様々な要因によって吸収性が左右されている。


物質の性質では、脂溶性がある程度までは高いほど吸収されやすく、
分子量が1000以上の大きな分子ではほとんど吸収うされない。

また、皮膚による違いによっても皮膚吸収は大きく異なる。

ヒト皮膚を用いたヒドロコルチゾンという薬剤の臨床試験を例に見てみると、
経皮吸収は、陰嚢部が最も高く、

次いで、下顎、前額、腋窩(えきか)、頭部、背部、前腕、手のひら、足底
といった順になっている。

こうした部位による違いは主として角質層の暑さであったり、
毛嚢や皮脂腺などの密度の違いに起因していると考えられている。

わかりやすく腕の吸収率を1とした場合、頭部で3,5、最も吸収率の高い
陰部では、男性で42、女性で50とされている。

これは驚愕的な数値だ。


身近な日常生活の中で考えてみると、特に女性の皆さん、
高い経皮吸収を誇る陰部に、

経血がしみ込んだケミカルナプキンを当て続けることはいかがだろうか。
蒸れているだけでケミカルな物資が経皮吸収する可能性は十分に考えられる。

布ナプキンに変えたところ、経血が減った、整理期間が短縮した、

生理痛が軽減したなどの話を多く聞く。

また、赤ちゃんのオムツはいかがだろう・・・
おしっこをしたまま長時間皮膚に接触した状態が続くと・・・
考えただけで怖くなってしまう。


前号までに特集した、身近なところに危険な成分やダイオキシン
が潜んでいることを考えると、

体内に化学物質が入り込むのは今や避けられない環境にいるような気がする。

そして、毎日使うであろうシャンプーや洗剤などで、
皮膚や肌荒れを起こした状態、

つまりバリアー機能を低下させている状態で経皮吸収の高い物質や製品を
何気なく使っている昨今、

様々な形で健康被害が増加していることを是非とも知って
頂きたい、


生活習慣病、特にガン大国と言われている日本、
年々増え続けているガン、

因果関係はわからないが食生活はもちろん、
環境における経皮吸収も何か一因になっているように
思うのは私だけだろうか・・・

予防と対策は自己管理で容易にできる。

体内に入った毒を出す!

つまりデトックスだ。

3月号で述べた4つの代謝を上げ、
細胞内毒素を排出し、
解毒しながら日々健康生活に心掛けて欲しい。

これが美と健康の秘訣であると私は考えている。



薬学博士 宮崎浩之 著者



熱中症の本質は発汗不能!

発汗不能の原因は脂肪合成モードに入っているから、
脂肪を分解して体内で水を作れないことにある。

脂肪合成モードから抜けられないのは、
過剰糖質摂取に続く高インスリン状態から
抜け出せないから。

糖質過剰のドリンク剤は水分補給にならない、
ことに、注意が必要。

喉が乾いたら昔ながらの冷水か麦茶を飲みましょう。

これが本来の熱中症対策です。







<参考:BEAUTY&ECOONE>


あなたなら出来ます応援しています

RupanPart1 by サロンデイレクター

http://rupanpart1.p-kit.com