2019/8/29
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地球環境に順応する地球上の生命体 |
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地球環境に順応する地球上の生命体
近年の気候変動により、地球に住む我々人類は 生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされている。 もちろん、生命の危機に瀬しているという点では 動植物も例外ではない。 そんな中、インドネシア動物学会は国際自然保護団体、 国際自然保護連合(IUCN)と共同で実施した研究調査を 通じて、インドネシアのクタイ国立公園の熱帯雨林に存在する、 気候変動への耐性の高いとされる属種を明らかにした。 東南アジアのマレー諸島に位置するカリマンタン島 (ボルネオ島)にあるクタイ国立公園は、 世界有数の低地の熱帯雨林地帯として知られる。 世界各地の熱帯雨林は気候変動と共に縮小傾向にあるが、 ここクタイ国立公園においても同様の傾向が見られ、 もはやインドネシアのみならず、世界レベルの問題です。 クタイ国立公園の生態系は保護区域への人口流入や 狩猟機会の増大、農業用地の開拓、火災、石炭採掘 といった多様な脅威に晒されているのが現状である。 したがって、インドネシア動物学会はIUCNと共同で プロジェクトを進めるに至った。 プロジェクトに際しクタイ国立公園の他、インドネシア環境林業省、 英国のヨークシャー野生動物公園、カナダのヨーク大学など、 世界各国の緩急保護団体や研究者による協力を得た。 クタイ国立公園内に存在する原生種は約250種。 これまでも山火事や干ばつに耐えてきたインドネシアの 熱帯雨林であるが、気候変動に伴う温暖化にも適応する 能力を有する。 そして今回、比較的適応能力が高い原生種の特定に 成功した。 今回示された2種類の原生種は、「Borassodendron」 と呼ばれるヤシの植物と、クスノキ科の常緑広葉樹 「ボルネオテツボク」。 後者については、地方では「ベンダング」や「ウリン」などの 呼称で馴染みがある。 2タイプの原生種のうち、いっぽうは一方は変化への 耐性が浮上に高い。 もう一方についてはさほど高くはないけれども、ある程度の 耐性を有している。 ゆえに、これらの原生種は自然発火が起こりやすい エリアにおいて緩衝の役目を担っている。 気候変動に伴う温暖化により、インドネシアでは 干ばつや山火事が相次いでいる。 クタイ国立公園には様々な属種の植物が密生しており、 頻発する干ばつや山火事は十分脅威となり得る。 IUCN SSCの気候変動の研究グループのメンバーである アラン・リー氏は、「気候変動への耐性を持つ原生種をあえて 選び植樹することで、公園全体における環境保護にもつながる」 とコメントした。 東ボルネオですくすくと育っている7種類は、 気候への耐性を有すると共に、そこに生息する オラウータンにとっての重要な食料源でもある。 人間はオラウータンからすれば驚異的存在であるが、 人間が現れないエリアに植樹することで、 人間との闘争を回避可能であると同氏は見込んでいる。 以上、インドネシアのカリマンタン島での研究プロジェクトを 通して、一部の植物に見られる気候変動への耐性が示された。 しかしながら、生命体が有する気候への耐性に関する 研究例は少なく、断定するには早すぎる。 そこで、英国のサウサンプトン大学の研究グループは 最も絶滅の可能性が危惧されている地中海のコウモリ (2タイプ)を対象に、独自に生み出した新手法に基づき そのきじやくせいに関する知見をもとに、地球上の野生動物の 保護政策が練り直されることだろう。 ひとつ言るのは、全ての動植物が急激に変化する地球環境に 適応する能力を有しているとは限らないという点だ。 温暖化が原因で滅亡の危機に瀕している、もしくはすでに 滅亡してしまった動植物がこの地球上に少なからず存在する ことを忘れてはならない。 引き続きCO2排出量の削減のため、たゆまぬ努力を 断続していく必要がある。 1喧嘩はするな、 2意地悪はするな、 3過去をくよくよするな、 4先を見通して暮らせよ、 5困っている人を助けよ、
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