2021/1/29
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95歳薬を飲まない健康法、薬剤師が実践する「小食主義」 |
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95歳薬を飲まない薬剤師さんが 実践する「小食主義」の健康法 「私は一切薬を飲んでいませんが、 風邪を引くこともなく、 血圧や血糖値、コレステロールの 数値も問題ないです。 そう話すのは95歳の薬剤師さん、 薬局を経営していたが、 「薬は飲まない方が健康になれる」 という考えに至り、 薬局を畳んだという。 「爽快」2月号で、 「新型コロナに負けない免疫力強化術」を 紹介したことでも大きな話題を呼んでいる 彼が実践する健康法とは。 薬漬けが医原病を引き起こす 大正16年(1926)に沖縄で生まれた、 玉那覇氏は現在も那覇市内で自立した 1人暮らしを続けている。 「小学生の頃は県内の 健康優良児大会に 出場するほど体が丈夫でしたが、 赤痢にかかったことが原因で 徴兵検査は不合格になりました。 その結果、 同級生の多くが戦死した凄惨な 沖縄戦に加わることなく死を免れた。 人間、 何が幸いするかわからないものです」 そう振り返る玉那覇氏は戦後、 米軍施設下の沖縄で大学特別入試に 合格して現在の東京薬科大学に 進学、 薬剤師免許を取得した。 1957年には 那覇市内で「玉ナハ薬局」を開業し、 50年以上にわたり営んできたが、 「人は薬をやめたほうが健康になれる」 という結論に達し、 5年前に薬局を閉めた。 どうしてそのような信条を 持つに至ったのか。 「現代医学は一見、 進歩しているように 見えますが、 それは診断技術が 進歩しているだけです。 治療面は薬や手術などに頼るしかなく、 食事や運動などを含めた総合的な 根本治療をしているわけではない。 実際、 昔より医師の数や薬の種類は 増えたのに 病人は減っていません。 実はこの状況は50年前から 変わりません。 患者も、 一度薬を飲むと死ぬまで 薬と縁を切ることができない ”薬漬け”状態になる。 年間約43兆円という膨大な 国民医療費のうち、 約20%が薬代です。 薬には副作用があることを 忘れてはいけません。 患者を薬漬けにして医原病を 引き起こしている、 一薬剤師をしながら、 そういう日本の医療システムに 「大きな疑問を感じていました」 玉那覇氏は、 「病気は根本から治すべき」と 主張する。 「頭通が起きて頭痛薬を飲めば」 確かに良くなる。 ただし、それは 一時的に治す対症療法であって、 根本原因を正すわけではない。 そこで薬に頼らずに根本から 治すべきだという思いを強くしたのです。 そもそも病気は医師や薬が治すもの ではなく、 自分の体の中に備わってる 自然治癒力が治すものです。 医師や薬はその治癒力を十分に 発揮させるための処置をしている にすぎません。 それなのに現代医学では、 専門に細分化しすぎたせいで 人間全体を総合的に見ることを していません。 そのことが、 病気を悪化させている。 病気は今までの食生活や心の 持ち方の間違いから起こるもので、 正しい食事法、 運動法などを心がけたり、 自然治癒力に任せることにとって 案外簡単に治っていくものなのです。 風邪を引いたとき、 熱が出れば解熱剤、 下痢をすれば下痢止めの薬、 関節痛があれば鎮痛剤が 処方される。 だが、玉那覇氏はこう言うのだ。 「発熱も下痢も痛みも、病気ではなく 有害な毒素や細菌を駆逐するために 体が自然に採用する「療法」です。 薬をむやみに飲むことによって これらの体の働きを止めてしまうと 根本治療にならない。 たとえば風邪をひいたとき、 悪寒がすることがありますが、 これは静脈内に潜んでいる 細菌をはたきだす働きなので、 そのときはかえって薄着をし、 悪寒を助長すべきです。 また、 発熱したなら膝から下をお湯に 20分ほどつけて体を温め、 発刊を促すことで毒素や老廃物を 汗と共に体外に排出することができ、 風邪を根本的に治すことができます。 もちろん発熱とともに失う塩分や、 ビタミンCは補給しなければなりません。 血圧130超でも降圧剤は飲まない 玉那覇氏自身、 長年悩まされてきた慢性頭痛が 薬をやめたことで快方に向かったという。 「若い頃から慢性頭痛に悩まされ、 頭痛薬を服用していましたが、 月に2~3回のペースで頭が ズキンズキン痛み、 ひどい時はご飯を食べられないほど でした。 それが、 頭痛薬を飲むのをやめたら、 いつの間にか頭痛に 悩まされなくなった。 この経験をしたことも ”薬を飲まない”と いう信条を持つにいたる大きな 理由になりました。 玉那覇氏の 最高血圧は130mmHg大半ば、 最低血圧は80mmHg半ばで 基準値以下、 血糖値やコレステロール値も 基準値以ないだという。 「90代でこの血圧は 問題ないでしょう。」 正しい健康法さえ身につければ、 薬に頼らなくても数値が 上がりすぎることはない。 それに、 年齢を重ねたら値はある程度は 高くても構わないのです。 むしろ降圧剤などを使って無理に 下げようとすると、 血管に弾力がなくなっている 高齢者の場合、 血流が悪くなる恐れもあります。 薬と過食をセットでやめる 健康を維持し病気を予防するため、 玉那覇氏が薬を飲まない代わりに 実践しているのが、 「小食主義」だ。 「もう半世紀ほど、朝食ぬきの 1日2食を実践しています。 夕食は6~7時頃に終えるので、 毎日「半日断食」を実践している ことになります。 朝食は食べず、 昼は正午頃に青汁や野菜ジュ‐スと 納豆のみで、 夜は玄米ご飯か玄米お粥と 魚か肉のおかずに、 野菜ジュ‐スを飲むのが 定番メニューです。 肉を食べるのは沖縄の郷土料理の ゴーヤチャンプルーや豚足くらい。 1人分の自炊なので、 手間はかけずにサバやイワシなどの 缶詰をよく食べます。 缶詰は調理が不要で長く保存が できるので重宝しています。 さらに玉那覇氏は、 高血圧、糖尿病、脂質異常症など 現代の生活習慣病も、 「食べすぎ=栄養過剰」で 生活習慣病になっている人が多いのに、 1日に一定以上の栄養摂取を 勧めていてはなかなか治りません。 常識的に考えても、 今までと反対に食事の量を半減するか 絶食(断食)すれば病気は 早く治るはずです。 みな「食べないと体が衰弱して 病気に負ける」と誤解しており、 栄養をたっぷり摂ることで疲れている 内臓をますます疲弊させ、 病気を悪化させているのです。 食べ過ぎさえやめれば、 薬に頼らずとも健康でいられる。 今は反対に薬で数値を下げられるからと 過食してしまっている人が多い。 薬をやめることと過食をやめることは セットなんです」 玉那覇氏は今、病気の予防・治療を 目的とした「断食道場」を主宰している。 3日間のコースでは、 青汁を中心とした飲み物を昼と夕に 摂るのみ。 それにより、 腎不全が治ったり、 難病を克服した人もいるという。 小食・断食の他に玉那覇氏は日々、 「皮膚を鍛える」ことも実践している。 「皮膚を、内臓と同じく疎(おろそ)かに しないことが大切です。 具体的には、 入浴時に温冷浴を1分ずつ 繰り返して皮膚を刺激する。 私が50年間風邪をひかないのは、 皮膚を鍛えて免疫力を高めている おかげだとも思っています。 これも薬いらずの体でいられる秘訣です。 玉那覇氏の健康法は家族にも 受け継がれているという。 「今は妻は老人ホームに入居中で 私は1人暮らしですが、 子供は4人、孫11人、ひ孫が2人います。 子供と言っても長男は73歳で、 沖縄で開業クリニックの院長をしています。 朝食抜きの「1日2食」を 実践してくれていて、 体調はいいと言ってくれています」 薬を飲まず体が持つ自然治癒力で 治す。 玉那覇氏のこの姿勢から学ぶことは 多いと思いました。 1喧嘩はするな、 2意地悪はするな、 3過去をくよくよするな、 4先を見通して暮らせよ、 5困っている人を助けよ、 あなたなら出来ます応援しています |
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