2022/6/24
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宇宙の不思議 宇宙の解明は医学の進歩に繋がる |
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宇宙の不思議 宇宙の解明は医学の進歩に繋がる NASAとSpaceXでは現在、 これから15年以内に地球上の 人間を火星へ送り込む計画が 企画されている。 SpaceXの創業者のイーロン・マスク氏を はじめとする世界に起業家によって 宇宙ビジネスが手がけられている中で、 大学や研究所では地球外の惑星への 移住を前提とした研究が進められている。 そんな中、 イスラエルのヘブライ大学の Sara Eyal教授の元で発動したのが 「宇宙×製薬」を標榜としたプロジェクトです。 地球外の惑星に住むとなると、 まず直面するのが生物学的に環境に 適応できるかどうかという問題です。 そもそも地球上とは異なり、 常に無重力状態にあるのが宇宙です。 そのような環境のところに身を置けば、 骨への負担が過重となり、 骨粗鬆症のリスクが高まる。 そういった点を踏まえると、 宇宙ビジネスを展開するうえで 医学的見地からの考証は不可避です。 そこでEyal教授は世界に先駆けた 試みとして、 宇宙医学という新たな学問体系を 提供。 Eyal教授が所属するヘブライ大学では 今学期から医学や薬学、看護学、生物学の 学生を対象としたコース、 (週1、定員40名)を開講しました。 私たちがこの地球上で何不住なく 生活していくうえで、 地球の重力が多かれ少なかれ 働いています。 もちろん、 宇宙環境下においても同様です。 少なくとも微小重力が人体に対して 働いています。 「微小重力がより良い治療薬の開発 およびタンパク質の結晶化にどう作用し、 均一かつ完全なタンパク質の構造の 生成にどう寄与するか?」は、 科学者の間でも関心の的となっている。 ちなみに、 より高度なタンパク質の結晶化は その構造の決定のカギを握っており、 タンパク質の機能や病気の進展に 関する理解を促す材料となります。 Eyal教授と言えば「スペースラボ」の 代表にも就任しています。 ここで「スペースラボ」について 簡単に説明すると、 ランダム・ポジショニング・マシン(ROM) と呼ばれる手法を駆使して、 国際宇宙ステーションでの様々な 実験を通じて、 「宇宙環境下でガン治療薬を使用する ことはガン患者にとって良い方法である」 ということを証明するというミッションを 果たすために結成された組織です。 「スペースラボ」では多くの大学や 企業との連携体制が構築されており、 例えばイスラエルの企業の SpacePharmaはその一つです。 国際宇宙ステーションでの実験の後、 タバコ2箱分の大きさをした容器に 治療薬を入れ、 2022年1月のSpaceXファルコンの 飛行のタイミングに合わせて宇宙 空間での実験へと臨んだ。 宇宙空間へと飛び立ったファルコンは すでに地球に帰還しており、 現在は実験結果を検証中です。 厳密にいうと、 宇宙医学自体は上記のイスラエルの ヘブライ大学が初の事例ではありません。 実はカルホルニア大学サンフランス校でも 進展しており、 すでにある程度の成果を出している。 宇宙空間には高エネルギーの 陽子線や重粒子線が混在しており、 地球の磁場を超えた段階で、 被ばくのリスクがグンと上昇する。 一説によると、 地球の磁場外の宇宙空間で受ける 放射線の量は地球上や 国際宇宙ステイションの低軌道上の 1000倍に及ぶとも言われている。 「宇宙での被爆からいかに人間を 保護できるか?」が健康上の 重要課題の一つとされている中で、 同大学の神経科学者の スザンナ・ロシ博士は2018年、 宇宙放射線の曝露が原因で引き起こされる 脳損傷に有効な治療法を世界で初めて 特定することに成功しました。 宇宙放射線を大量に浴びることで、 記憶障害や社会的行動障害、 不安障害といった症状を来すが、 これらの症状は中枢神経系のミクログリアの 活性化によるものであることを明らかにしました。 ちなみに、 その研究内容の詳細は、 2018年5月18日、 科学誌「サイエンス・レポーツ」の電子版に 報告された。 現状の医学は万全ではなく、 私たちの身体について説明できない ケースも少なくない。 宇宙というこれまでとは全く異なる 視座からのアプローチは、 医学の進歩や寿命の伸長に繋がる 有用な手がかりを与えてくれることでしょう。 <参考:BEAUTY&ECOONE>
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