第1章 人生の座標軸としての自分軸
1 自分軸の前提
(3)死生観と人生の5大事実
③人生の5大事実
このような深い「瞑想の効果」としては、
㋐この状態では脳からアルファー波が
出てくることが多く、
副交感神経が優位となり、
心に余裕が生まれ、
免疫力<sup>(注1</sup>が向上し健康になること、
㋑雑念妄念から解放されること、
㋒無駄なエネルギーの消費がなくなり休息になること、
㋓感覚・思考・判断力が研ぎ澄まされ、正しい判断が行えること、
㋔自分の心をコントロールしやすくなること、
㋕自信を持てること、
㋖ストレスが軽減されること、
㋗恐怖や不安が軽減され、心が快適で安定すること、
㋘集中力がつき記憶力が向上すること、
㋙潜在能力を最大限発揮できること、
㋚長時間頑張れるようになり、仕事の効率性や成果が上がること、
㋛直感や内なる声を聞きやすくなること、
㋜悟り(enlightenment)を得られることなど多くのことがあります。
コーヒーブレイク
自律神経のバランスの整え方:調神
周知のように神経には自分の意思でコントロールできる
(「随意神経」である)体性神経
(例えば、運動や感覚を司るもの)と
コントロールできない(「不随意神経」である)
自律神経
(呼吸、循環、ホルモンや消化などを司るもの)とがあり、
さらに後者には交感神経と副交感神経があります。
怒り・悲しみ・ストレスなどのネガティブな
感情の下では自律神経に乱れが生じ、
気分がすぐれず、イライラし、
ひどい場合には病気など
深刻な状態になる場合もあります。
この「自律神経を自己の意思でコントロールできる
唯一の方法が呼吸による方法」です。
より具体的には、
呼吸法・ヨガ・マインドフルネスなどの
瞑想・座禅などです。
それゆえ、
自分が怒りや悲しみなどの
ネガティブな状況に陥った時には、
これらの方法を活用して気分をポジティブ化し、
自律神経を整えることができます。
これによってポジティブで幸せな生活を
自分の力で取り戻すことが可能です。
「自分軸」「ポジティブ・マインドセット」
「良い習慣」を3つの柱として、
自分の価値観で夢を叶える「人生の法則」を知って、
輝く未来を手に入れよう!
コウキ:周知のように、
仕事や勉強などをする場合の脳の状態については
シングルタスク脳とマルチタスク脳があります。
ここで「シングルタスク脳」とは
1 度に 1 つの課題(シングルタスク)に
集中している脳の状態です。
この場合、
脳はそのことに集中しているのでストレスが少なく、
気分も爽快で効率性や成果も上がります。
これは瞑想している状態に近い状態です。
他方、「マルチタスク脳」とは
同時に複数の課題(マルチタスク)を処理している
脳の状態であり、
いわゆる「ながら状態」で例えば、
スマホを使いながら自転車や自動車を
運転しているような状態です。
この状態では脳の注意力は
複数のものに分散しており、
脳に非常にストレスがかかる状態であり、
効率性や成果も低くかつ危険を伴います。
サキ:よくわかりました。
集中するのにはシングルタスク脳の
状態が良いのですね。
それに関連して隙間時間でも
シングルタスク脳の状態が良いのですか。
コウキ:先程の説明は、
本格的に真剣に仕事や勉強に集中する時には
シングルタスク脳の状態がベストであると言いました。
他方、
例えば、電車通勤のような「日常的な隙間時間」で
それほど集中しなくても済む作業などの場合には、
マルチタスク脳を徹底的に
有効活用することが有用です。
このような場合には、
通勤時間に何もやらないのは
時間の無駄となるので、
新聞や本を読んだり、
音楽や英会話のCDなどを聞くことが有効です。
このように TPO(時・場所・状況)に応じて
臨機応変に脳の使い方を変え、
柔軟に行動することが大切です。
サキ:よくわかりました。
臨機応変に対処するということですね。
ところで「集中」に関連して試験などで
「実力を発揮するために良い
セルフコントロール法」はありますか。
コウキ:日常生活・ビジネス・試合や試験など
大切な場面で緊張や不安などの感情を緩和し、
それに集中して平常心で本来自己が持っている
実力を最大限発揮するための
セルフコントロール法として、
①弛緩法(リラックス法:緊張を解き、
自然体・平常心で最高の成果を上げるための方法)と、
②高揚法(サイキングアップ法:気分を高揚させ奮起し、
最高の成果を上げるための方法)があります。
より具体的には気分をリラックスさせる
弛緩法としては例えば、
呼吸・瞑想・ヨガ・座禅法、
スローテンポの音楽法、ルーティン法、
メタ認知法、セルフトーク法、つぼ法、タッピング法、
軽い体操・運動法、入浴法、睡眠法などがあります。
他方、
気分を盛り上げる高揚法としては例えば、
アップテンポの音楽法、タッピング法、大声法、
軽いウオーミングアップ法、ルーティン法などがあります。
注1 なお、免疫力にはウイルスなどに対する
肉体的免疫力とネガティブなエネルギー
に対する精神的免疫力があります。
<参考:>
1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、
あなたなら出来ます応援しています