切れた神経を再びつなぎ合わせることが
可能な物質の開発に成功
人間の神経細胞は膜の内外に
存在するイオンを介した電気信号を伝える
ことでさまざまな情報をやりとりしています。
しかし、
この神経細胞が損傷して切れてしまうと、
再びつなぎ合わせるのは至難です。
ライス大学の研究チームが、
新しく発見した材料を使って損傷した
神経細胞を再びつなぎ合わせる実験に
成功したと報告しています。
ライス大学の神経工学者である
ジェイコブ・ロビンソン氏の率いるチームは、
従来の120倍の速さで磁気から
電気へ変換できる
「自己整流型磁気電気メタマテリアル」を
開発しました。
この自己整流型磁気電気メタマテリアルは、
2つの金属ガラス合金の間に
チタン酸ジルコン酸鉛という物質を
挟んだ構造をしており、
磁気を電気に変換することができま
そして、
研究チームは末梢神経を損傷したラットに
開発した積層材料を投与し、
神経を刺激することで、
損傷した神経の機能を回復させることに
成功したと報告しています。
この報告は、
切れてしまった神経を再度つなげ合わせられる
神経用装具が実現する可能性を示しています。
チェン氏は「このメタマテリアルを使うことで、
損傷した神経の隙間を埋め、
電気信号の速度を回復できます。
私たちは神経工学における多くの課題を
克服するような新しいメタマテリアルを
合理的に設計することができました。
さらに大事なのは、
この高度な材料設計の枠組みが
エレクトロニクスにおけるセンシングや
メモリーといった他の用途にも
応用できるということです」と
コメントしています。
ロビンソン氏は
「自然界に存在する材料にとらわれることなく、
これまで存在しなかった材料を使って
デバイスやシステムを設計できるように
なったことは、
本当にエキサイティングなことです。
新しい材料を発見すると、
その潜在的な用途をすべて予想するのは
本当に難しいことです。
私たちは生物工学に焦点を当てましたが、
それ以外の分野でも応用が大いに
期待できます」と述べました。
<参考:>
1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、
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