2024/5/11

ヒトの細胞からロボットが誕生!? iPS細胞で作る“脳”が病気を治す!?

 
 
 
 
 
 

ヒトの細胞からロボットが誕生!?

iPS細胞で作る“脳”が病気を治す!?

不老不死研究の最先端について学ぶ

 

  

今回は人類の究極の夢である

不老不死研究の最先端について、学ぶ。

 

 

講義では「今年1月発表!

改造T細胞。注射一発で一生老けない!?」

 

「昨年11月発表! ヒトの細胞で作ったロボット」

「老いた脳を入れ替える!?

 

iPS細胞で作る脳オルガノイド」の

3つのテーマを深掘りしていく。

 

 

多くの人が望む、老けないカラダ。

 

しかし、

人間は加齢に伴って「老化細胞」がカラダに

たまり続けてしまうため、

老化を止めることはできない。

 

ところが、

近年ではそんな老化細胞を体からなくせる

可能性のある細胞の研究が進んでおり、

老化防止、若返りの方法として注目されている。

 

 

その細胞こそ、

細菌やウイルスなどの病原体から

カラダを守ってくれる「T細胞」。

 

人体にもともと備わった免疫機能であり、

これを遺伝子組み換えで「改造T細胞」へと

再プログラム化することで、

老化細胞を攻撃させるようにするという。

 

 

老化細胞を排除すれば、

新鮮な若い細胞が増え、

老けないカラダを維持できるのだとか。

 

講義では、

改造T細胞の詳細や老化の

メカニズムについても紹介。

 

夢の新技術に期待が膨らむばかり。

 

 

ロボットと聞くと、

機械のイメージを思い浮かべる人も

多いかもしれない。

 

ところが現在、

生物の細胞から生まれた常識を覆す

ロボットの研究が話題になっている。

 

 

原点となったのは

「ゼノボット」と呼ばれるカエルの細胞から

作られたロボット。

 

これは「多能性幹細胞」という臓器に

分化する前の細胞を用いて作ったもので、

コントロールすることにより、

目標に向かって移動することができるという。

 

 

このゼノボットを人間の細胞で作ったのが

「アンスロボット」。

 

体内に入れることができるようになれば、

継続的な治療と病気の発見を期待できる。

 

医療のアプローチそのものを変え、

老化解決にもつながる可能性がある

新しいロボットの存在から目が離せない。

 

 

ここ10年で急速に研究が進んでいる

「脳オルガノイド」。

 

なんと試験管で脳を育てるという研究であり、

応用することで、

近い将来には損傷を受けると回復が難しかった

脳への移植も可能になるかもしれない。

 

 

多能性幹細胞を培養し、

脳の発生初期段階の一部を再現する脳オルガノイド。

 

日本はこの分野で世界をリードする

国のひとつであり、

慶応義塾大学のチームでは

アルツハイマー病患者の脳内を作り出すことにも

成功しているんだとか。

 

将来的なアルツハイマー完治も夢ではない。

 

 

また人の体で臨床実験を行うことが

まだ難しい薬でも、

脳オルガノイドを用いれば薬の効果を

試すことが可能に。

 

それによって新薬の開発や病態の解明など

医療が飛躍的に進むと予想されている。