2025/1/12

人類滅亡後に地球で 文明を築くのは「タコ」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

人類滅亡後に地球で

文明を築くのは「タコ」

 
 
 

 

 

 

核戦争リスクの高まりや気候変動の激化により、

人類文明の滅亡は現実的な脅威となっており、

 

科学者の中には

6回目の大量絶滅が既に始まっている」と

主張する人もいます。

 

 

人類が滅び去った後の地球で栄えるのは、

ひょっとするとタコなのかもしれないと、

専門家が主張しました。

 




「私たち人類の意外な後継者は、

寿司ネタの中にいるかもしれません」と話すのは、

]

イギリス・オックスフォード大学の

進化生物学者のティム・コールソン氏です。

 

現生人類はホモ・サピエンスのみですが、

タコには非常に多くの種があり、

深海から海辺までさまざまな場所に生息しています。

 



このことから、

コールソン氏は「ある個体群や種がうまくやれなかったとしても、

 

他の種が生き残って生息域を広げ、

進化の過程で分岐して、

 

沿岸部などさまざまな生息地を植民地化する

チャンスはあると思います」と述べました。

 

 

 

 

 

そのようなことが起きるのはなかなか

想像しにくいかもしれませんが、

 

海洋生物が陸上生物の絶滅に乗じて適応し、

進化を遂げるというのは過去にも起きているとのこと。

 

また、

他ならぬ人類も恐竜の絶滅により

台頭した哺乳類を祖先としています。

 



スコットランドにあるセントアンドリュース大学の

動物学のアンドリュー・ホワイトン氏は

 

「恐竜の滅亡後に、

小さな哺乳類の祖先が人類のために道を開いたように、

 

今はひっそり暮らしている他の種が

人類滅亡後の世界の支配者になるという

シナリオはいくらでも考えられます」と話しました。

 

 



タコは知能が高い動物で、

野生でも貝やココナッツの殻を持ち歩いて

シェルターにするココナッツオクトパスことメジロダコなど、

 

道具を使うことが確認されている種がいくつかあります。

 

 

 

 

 

また、

飼育下ではタコが道具を駆使してパズルを解いたり、

瓶を開けることを学習して中のエサを

手に入れたりする様子が観察されています。

 



水族館から脱走して海に帰るなど、

ときには人間を出し抜く賢さを見せるタコですが、

 

大きな脳を発達させた人類とは

異なる方法で知能を獲得しています。

 



アメリカ・プリンストン大学の

進化生物学者であるアンディ・ドブソン氏は

 

「タコは高度に進化した神経系を持っているようですが、

 

8本の足と巨大な目をつなぐニューロンの集合体は、

 

脳というよりも巨大なデータ処理センターです。

 

タコの知性は、

周囲の環境を感知する8本足と

2つの大きな目から生まれているのです」と話します。

 



過去に発表されたある研究では、

タコの足が半ば自律して独自に動作しつつ、

 

連携して1つのタスクをこなすこともできる

ネットワークを形成していることが突き止められています。

 

 



タコの8本足は「それぞれが独立した

CPUを持つ分散型ネットワーク」

だという研究結果 - GIGAZINE

 

 

 

 

 

 

タコには人間のような脊椎がないので、

文明を築く場所は地上ではなく海中になる

可能性が高いとコールソン氏は考えています。

 

 

その場合、

タコが水中都市を発展させるには

まず安価なエネルギー源を

利用できるようになる必要があり、

 

例えば沿岸のタコなら潮の満ち引きを

利用することになるかもしれません。

 

 

また、潮力よりハードルが上がりますが、

深海性のタコの場合は熱水噴出孔の

エネルギーを利用する可能性があります。

 



知能とエネルギーを手にしたタコの次なる課題は、

社会性です。

 

 

タコは基本的に群れを作らず、

ときには共食いさえするため、

タコが集団生活を営むには

この点を克服しなければなりません。

 



オーストラリア・シドニー大学の

歴史および科学哲学の教授である

ピーター・ゴッドフリー・スミス氏は

「タコはその習性から、

人間のような社会を築くのに向いていません。

 

 

つまり、

文化を発展させる可能性が低いのです。

 

この場合の文化とは、

社会の中で他の個体から学ぶ能力を指しており、

タコの課題はまず社会的な存在になること、

そして子育ての方法を変えることです」と話しました。

 



ゴッドフリー・スミス氏は、

成長したタコ同士が互いに学習しない点だけでなく、

タコの世代間でも文化がほとんど

継承されていないと指摘します。

 

 

そのため、

タコがもっと緊密な社会を発展させるには、

親子のつながりを深める必要があるかもしれません。

 



タコの社会的な習性は、

過去5000万年から1億年の間にほとんど変化していないため、

 

近い将来変わる可能性も低いとドブソン氏は考えています。

 

しかし、タコの研究が進む中で、

一部の種のタコは高い社会性を持ち、

 

10匹以上の群れで生活しているものもいる

可能性が明らかになってきています。

 

 



タコは小さな「街」を造り集団で社会的に暮らす 

 

 

 

 

 

地球上のタコは多種多様なので、

そのうち高度な社会生活を営むようになる

種も登場するかもしれません。

 



なお、

ドブソン氏はもしタコが地球の覇権を取れなかった場合、

 

6回目の大量絶滅の勝者となる

意外なダークホースは線虫かもしれないと話しています。

 

一方、

ゴッドフリー・スミス氏はオウムに期待しているそうです。

 

 

<参考: ティム・コールソン氏>