2025/8/8

【精神科医が教える】 うつ病にならないために… 「疲れる前にやめる」 最強の時間術

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【精神科医が教える】

うつ病にならないために…

「疲れる前にやめる」

最強の時間術

 
 
 

「元気なのに今日はここまで」…

精神科医がうつ病を克服した

“非常識な判断基準”

 


誰しも悩みや不安は尽きないもの。

 

寝る前にイヤなことを思い出して、

眠れなくなるなんてことも……。

 

 
【精神科医が教える】うつ病にならないために…「疲れる前にやめる」最強の時間術

 

 

うつ病を経験した精神科医として
私がたどり着いた再発予防の知恵

 
 

私は精神科医として、

多くのうつ病患者さんの回復を支援してきましたが、

実は私自身もかつて重いうつ病を経験しました。

 

 

最も辛かったのは約1年間。

 

そして完全に回復するまでには、

2~3年という時間がかかりました。

 

 

そんな私が、いま強く伝えたいのは、

「再発を防ぐためには“やりすぎないこと”が

何よりも大切だ」ということです。

 

 

私がうつ病になった背景


悲しみと仕事に押し潰された日々

 
 

うつ病のきっかけは、

当時のパートナーとの別れと、

ちょうどクリニックを開業した

タイミングが重なったことでした。

 

 

深く悲しむ間もなく、

すべてを一人でこなさなければならず、

気がつけば“感情を置き去り”にして

突っ走っていました。

 

 

その最中に、

本の出版やテレビ出演の依頼が舞い込みました。

 

正直、寂しさを紛らわすために、

それらの仕事に“ノーブレーキ”で没頭したんです。

 

 

本来、私はのんびりした性格で、

どちらかというと怠け者

 

でも、休んでしまうと、

ふとパートナーのことを思い出してしまう。

 

 

だから、あえて休まず動き続けることで、

自分をごまかしていたんですね。

 

その結果、

心も脳も限界を超えてしまい、

本格的にうつ病を発症してしまったのです。

 

 

回復の鍵は「やりすぎないこと」
でも、それが難しい

 
 

うつ病から少しずつ立ち直っていく中で、

私が最も強く感じたのは、

「もう二度と、あんな状態には

戻りたくない」という恐怖でした。

 

 

そして、その思いが、

「やりすぎないこと」

守る原則へとつながっていきました。

 

 

でも、“やりすぎない”って、

簡単なようで難しいんですよね。

 

だからこそ、私は自分なりに、

日々のなかで意識しているポイントがあります。

 

 

脳の疲れに気づくために
私が見ている4つのサイン

 
 

体は元気でも、

脳は先に疲れていることがあります。

 

その疲労に気づけるかどうかが、

本当に大切なんです。

 

 

私は以下の4つのサインを

「やめどきのサイン」として観察しています。

 

 

● 頭がぼんやりしてくる

● 感情がネガティブに傾く

● 余裕がなくなる

● イライラすることが増える
 
 
 

これらが少しでも現れたら、

私はその日の作業を“

そこで打ち切る”ようにしています。

 

 

「まだやれる」は落とし穴
だから私は、疲れる前にやめる

 
 

かつての私は、

「時間があるなら、

まだやれる」と思って動き続けていました。

でも今は違います。

 

 

たとえやるべきことが残っていても、

頭がクリアじゃないと感じたら

その日はもう手を止めると決めているんです。

 

 

脳が元気なときにやる仕事のほうが、

質も高いし、効率もいい。

 

逆に、

脳が疲れてから無理して続けた仕事は、

大抵やり直しになるか、

クオリティが下がる。

 

 

だから、

時間が余っていても「今日はここまで」

と決めることが、

私にとっては自己防衛なんです。

 

 

「明日できることは、

今日はやらない」


そう決めた理由

 
 

私がもう一つ強く意識しているのは、

「空いた時間に予定を詰め込まない」ということです。

 

 

かつての私は、

スケジュールが空いていると、

そこに仕事をねじ込んでいました。

 

 

でも今は、明日やればいいことを、

あえて今日はやらない。

 

これは怠けではなく、

再発予防の知恵”です。

 

 

やって潰れた過去があるからこそ、

今は「疲れる前に止める」ことを徹底しています。

 

 

私の時間管理術
「元気なうちに」「疲れる前に」

 
 

私が徹底している時間管理の鉄則は、

以下の2つです。

 

● 「時間があるからやる」のではなく
 
、「今元気だからやる」

● そして、「疲れる前にやめる」
 
 
 

この感覚が身についてからは、

体調を崩すことがほとんどなくなりました。

 

 

私自身、う

つ病を再発させたくないからこそ、

これらを最優先で守っています。

 

 

「もうひと踏ん張り」は
命とりになることもある

 
 

たとえ時間が余っていても、

「もうちょっとだけ頑張ろう」は、

うつ病を経験した私にとっては危険信号です。

 

 

再発を防ぐ鍵は、

脳を疲れさせる前に止めること。

 

そして、そのためには

自分の脳の調子を観察すること」が

何よりも大事なんです。

 

私自身の体験が、

同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。

 

無理をせず、自分のペースで。

 

そして、

疲れる前にやめる勇気」を、

どうか忘れないでください。