2020/8/9

八ヶ岳を巡る、聖なる水と歴史の旅④

 

八ヶ岳を巡る、聖なる水と歴史の旅④

 
 
八ヶ岳を巡る、聖なる水と歴史の旅④
 
原村に集まる人々と阿弥陀聖水(あみだせいすい)
 
 
昨年の秋からこのシリーズに寄稿を始めた記者から、
 
八ヶ岳・諏訪のご縁がまた一層濃くなってきたのを
 
実感している。
 
元々「諏訪」には深い縁があるようで、
 
実家は八王子市諏訪町にあった。
 
しかも実家の隣が諏訪神社で、子供の頃は
 
格好の遊び場だった。
 
そのせいか、何かしら感じるものがあったのも
 
事実であるが、こうも次々とご縁がつながっていくと
 
もはや、八ヶ岳・諏訪に呼ばれている気がしていて
 
ならない。まさに「諏訪沼」にずぶずぶとハマっている
 
のである。
 
 
 
 
 
そんな折、古代史お話会に参加したのであるが、
 
イベント主催者にお会いした際に伺ったのは
 
「どうやら原村・諏訪に起源のある人が最近急激に
 
集結しているのよ」
 
という一言である。
 
正直、それはどこかでうすうす感じていたのだが、
 
さらにそのお話会で興味深い古代史の謎を語って下さつた
 
八ヶ岳在住の古代史・歴史に詳しい先生によると、
 
「今日集まった人たちは、元々「安曇族」です」と
 
断言されたからまた驚いた。
 
安曇族と諏訪・八ヶ岳の関係においては今回のテーマと
 
離れてしまうので、また次回以降に譲ろうと思うのだが、
 
兎にも角にも今、八ヶ岳原村には県外からも人が集まり
 
始めており、いずれ縄文時代さながらのコミュニティーが
 
誕生するであろう。
 
 
 
 
 
 
 
そんな原村にある阿弥陀聖水を今回は紹介したいと思う。
 
東京から中央道で2時間半ほど、
 
小淵沢ICを降りて右に進む。
 
「道の駅こぶちざわ」を通り過ぎると
 
八ヶ岳鉢巻道路という看板が出てくるので左折し、
 
しばらく進むと八ヶ岳自然公園の十字路が出てくるので
 
右折すると、
 
丸山地区別荘地の外周を抜ける細い道に出るので、
 
そこをひたすら山へ向かって進むと「船山十字路」という
 
看板が出てくるので、その先の駐車場(無料)に
 
車を停め、Y字路の右手を300mほど歩く。
 
深いわだちの道を進み、右に大きく曲がったところに
 
「阿弥陀聖水」がある。
 
 
 
 
 
 
 
 
ここは標高1600mをゆうに超えた山中である。
 
 
カーナビで船山十字路を設定しても間違ってしまうので
 
注意が必要であるが、この周辺は阿弥陀岳ハイキング
 
として人気の場所でもあり、早朝に到着した際は
 
バードウォッチングを楽しむ夫婦と出会った。
 
朝もやの中、アカマツが生い茂る道をゆっくり歩くひと時は
 
まさに至福。
 
自粛期間を過ぎても、都内のギスギスした空気に
 
げんなりしている人にとって、森林の香りを
 
身体いっぱいに吸い込みながら少し歩くだけで、
 
本当に生き返る思いがする。
 
 
 
 
 
 
 
 
阿弥陀聖水は地元の人たちに愛されている水汲み場
 
であり、別名「大曲清水」とも呼ばれている。
 
横に流れている沢から横につたっている水は勢いもよく、
 
一口すくって飲んでみるとひんやりした中に甘みを感じ、
 
まろやかな喉越しがたまらない。
 
 
ちなみに、私達が徒歩で現地へ向かって行く途中、
 
地元のナンバーの軽トラックが一台、水をくむための
 
ポリタンクを5,6個積んで通り過ぎた。
 
聞くところによると、周辺の別荘地に住む人たちは
 
頻繫に訪れるそうで、
 
この水でコーヒーを沸かして出しているCAFEもあるという。
 
「ここの水は八ヶ岳湧水群の中でもピカイチだね」と、
 
先ほどの軽トラックに乗っていたおじさんが話してくれた。
 
確かに、この水は一度飲んだら癖になりそう。
 
 
「水は情報を記憶する」という説がある。
 
水は美しい言葉や音をかけられて美しい結晶を作るという
 
研究結果があり、逆に汚い言葉や音を聞かせると
 
結晶が崩れてしまうという。
 
そう考えると、ここ原村の阿弥陀聖水はきっと、
 
自然の発する音や野生動物、鳥の声などを古代からずっと
 
聞いてきた水なのであろう。
 
まるで深窓の令嬢とでも言いたくなるような、麗しき水である。
 
 
「8Guide」という八ヶ岳ガイド情報サイトでは、
 
「八ヶ岳の湧き水でコーヒーを作ろう・阿弥陀聖水ハイキング」
 
というのがあるようだ。
 
初めての場所で不安な方は、ぜひ一度参加したら、
 
私のように八ヶ岳・諏訪沼にハマってしまうこと
 
請け合いであるかもしれない。
 
 
 
 
 
 参考
〇長野県薬剤師会 信州の水50選
 
〇8guide 八ヶ岳の水でコーヒーを作ろう「阿弥陀聖水ハイキング」
 
〇水は答えを知っている(サンマーク出版)文庫 江本勝(著)
 
 
 
 
 
 
 
1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、
 
 

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