8つの脳番地
- 思考系脳番地:思考、意欲、判断力、集中力に関わる
- 感情系脳番地:喜怒哀楽などの感情を表現するのに関与する
- 伝達系脳番地:他者とのコミュニケーションの中核を担う
- 理解系脳番地:インプットされた情報を整理・理解する
- 運動系脳番地:カラダを動かすこと全般を司っている
- 聴覚系脳番地:耳で聞いたことを脳へと集積させる
- 視覚系脳番地:目で見たことを脳へと集積させる
- 記憶系脳番地:情報を保管し、好きなときに取り出して活用する
これらは単独で働くことは少なく、
複数の脳番地の連携プレーにより、
脳は仕事をしているのだ。
この脳番地ごとに鍛えれば、
脳力はトータルで高まる。
まず、
各脳番地の状態を
チェックリストで確かめる。
1つでもクリアできない項目があれば、
その脳番地の能力が
ダウンしている恐れがある。
それぞれの脳番地の特性に合わせた
トレーニング法を日常生活に取り入れよう。
チェックリストが楽勝で
オールクリアできるようになるまで、
日々トレーニングを続けよう。
思考系や感情系と連動させて
記憶力を高める、
“記憶系”の鍛え方
耳の奥にある側頭葉の中心に、
記憶を作り、
保管する働きを持つ
“海馬”という場所がある。
この海馬を中心とするのが、
記憶系脳番地。他と同じように、
左脳側が言語系、
右脳側が言語以外の
映像などをメモリーしている。
この他、
大脳の下にある小脳も、
記憶系脳番地の一翼を担う。
記憶には、
2つのタイプがあり、
それぞれ他の脳番地とつながる。
1つ目は、
ネットや書物などから得られた
“知識の記憶”。
思考系脳番地と深くつながる。
もう一つは、
人生のさまざまな経験で得た
喜怒哀楽などの“感情の記憶”。
こちらは、
感情系脳番地と切っても切れない。
海馬の近くに、
感情と関わる扁桃体があるからだ。
だから、
思考系や感情系と連動させると、
記憶系はアップしやすい。
それには、
俳句や短歌を詠むのがいい。
記憶系の右脳と左脳、
感情系と思考系がバランスよく発達する。
記憶=過去の出来事を思い出すだけと
誤解されがちだが、
未来に想いを馳せることも記憶系に効く。
「記憶は時間の経過を伴いますから、
過去から未来へ流れる時間を意識すると
海馬が強く刺激されます」(加藤先生)
まずはチェック!
〇自慢話をしようとは思わない。
〇忘れ物はめったにしない。
〇人の名前はすぐ出てくる。
〇日記を書く習慣がある。
〇「あの〜」「え〜と」と言うことは少ないと思う。
〇冷蔵庫を開けて「何だっけ?」はめったにない。
〇「その話はもう聞いたよ」と言われることはない。
〇昨日食べたものを3食思い出せる。
→1つでもクリアできない項目があれば、
以下のトレーニング法を実践!
① 来週の行動を
シミュレーションしてみる
週末、
来週の仕事やプライベートの予定を立てたら、
それをどううまくこなすかを
脳内でシミュレーションしてみる。
現在から未来へと流れる時間を意識すると、
記憶系が向上。
② 前日の出来事を
3つだけ覚える
その日のうちなら覚えている出来事も、
8〜9時間ほど経って翌朝を迎えると、
記憶が曖昧になっている。
毎朝、
前日の学びや覚えておきたいことを
3つ書き出し、
記憶系を刺激。
③ 毎日10〜20分の
暗記タイムを作る
締め切りのない仕事は、
ダラダラやりがち。
脳はデッドラインを設定されないと
本気を出さないからだ。
移動中などに10〜20分と
時間を区切り、
資格試験用などの暗記で
左脳側を賦活。
④ 俳句や短歌を詠む
旅行やネット動画などで
感動した映像に、
自分なりの言葉を当てはめて
俳句や短歌を詠むと
記憶系に有効。
これまでにない新しい
言葉を生み出すときは、
記憶系脳番地が活躍する。
<参考:>
1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、
あなたなら出来ます応援しています