2024/3/8
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白髪を科学する 50代で「なし」は珍しい |
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白髪を科学する50代で「なし」は珍しい白髪を隠さず活躍している有名人といえば、 フリーアナウンサーの近藤サトさん、 歌手で俳優の吉川晃司さんを 思い浮かべる人も多いだろう。
しかし、一般の人は白髪は年寄りくさいと敬遠され、 染めるなどして隠して生活している。
そもそも白髪とはどのようにして生えてくるのか? 治せるのか? 資生堂リサーチセンター(研究所)で主に薄毛、 白髪の研究に携わってきた 日本毛髪科学協会役員の出田立郎氏に話を聞いた。
透明になることで髪の毛の表面に光が乱反射して 白く見える状態をいいます。
個人差がありますが、 通常年に1~2%くらいの割合で進行し、 後頭部に少なく、黒髪より成長が早く、 太く、扁平になりやすい傾向があります。
30代後半から40代で出はじめ、 50代で白髪が1本もない、 という人はほとんどいません」
色素細胞(メラノサイト)が「メラニン」と 呼ばれる色素を生成し、 髪が成長途中にメラニンを取り込むことで黒髪になる。
しかし、 メラノサイトが加齢や遺伝、栄養不足、 頭皮の血流不足、紫外線などにより メラニンを作り出せなくなったり、 メラニンの材料であるチロシンが不足したり、 メラニンを合成するための 指令がなかったり受け取れなくなると、 白髪になる。 白髪を科学する50代で「なし」は珍しい鍵を握るメラノサイトサイクル 「そもそも髪の毛は、 頭皮の中の毛根の一番下に位置する 毛球にある毛母細胞が、 司令塔である毛乳頭組織の指示により 分裂・増殖して角化したもの。
メラノサイトは毛母細胞の周囲に多く存在し、 そこで盛んにメラニン色素を量産して 毛髪に与えています」
メラノサイトサイクルは毛髪が伸びていく ヘアサイクルと同調してメラニンの量や 活性を増減している。
そのサイクルが加齢などの原因で ずれが生じると、 メラノサイトを生み出す幹細胞からの 供給がされなくなり、 毛髪が色素なしで成長して白髪になる。
最終的に白髪になりますが、 脱毛してしまえば白髪か黒髪かはわからない。
なので、 俗に『白髪は薄毛にならない』と 言われているのです。」
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