2024/6/3

バナナに含まれる主要な栄養

 
 
 
 
 
 

ふだん「バナナ」をいつ食べることが多いですか? 

じつは、食べるタイミングによって、

健康メリットが変わるのだそうです。

 

 

今回は、

食べ物の栄養に詳しい管理栄養士の若山あみさんに

「バナナの栄養を効率的に摂取するために

知っておきたいこと」を教えていただきました。

 

 
 
 
 

バナナには主に以下の栄養素が含まれています。

 

 〇カリウム

〇炭水化物

〇食物繊維

〇ビタミンB群

〇アミノ酸

〇ポリフェノール

 

これらの栄養素を効率的に摂取するなら、

「食べるタイミング」も重要なポイントです。

 

タイミングによって、

どのようなメリットの違いが

見られるのかを詳しくご紹介します。

 

 

いつ食べるのが正解?

タイミング別のメリットの違い

 
 

朝食時

 

バナナはブドウ糖をはじめ、

さまざまな糖質が含まれており、

寝ている間に失われたブドウ糖を

補うためにはぴったりな食材です。

 

 

仕事や勉強、運動に集中するためにも、

朝食にバナナを食べることで、

脳のエネルギー不足を解消できます。

 



さらに、バナナはセロトニンの材料となる

トリプトファンと、

セロトニンの合成に必要なビタミンB6が含まれます。

セロトニンの分泌には14〜16時間ほどかかるため、

その日の夜に熟睡するためには

朝に食べるのが効果的です。

 

 

昼食時

 

バナナには、エネルギー源となる糖質と、

糖質をエネルギーに変換する

ビタミンB1が含まれています。

 

そのため、活動量が増える昼間に食べることで、

エネルギーを効率よく補い、

疲労回復に役立つのです。

 

 

また、バナナにはナトリウム(塩分)の

排泄を促すカリウムが含まれているため、

デスクワークや立ち仕事など、

長時間同じ姿勢で脚がむくみやすい方は、

お昼に食べることをおすすめします。

 

 

夕食時

 

寝ている間に足がつりやすい人は、

睡眠中に失われるミネラルの不足が原因。

 

 

バナナは、ミネラルの補給にも最適です。

 

また翌朝のために、

食物繊維やオリゴ糖で腸内環境を

整えるのも良いでしょう。

 



ただし、

バナナに含まれる糖質のひとつである“果糖”は

脂肪に変わりやすい性質があるため、

寝る直前に食べるのは避けましょう。

 

 

運動の前

 

バナナは、

さまざまな種類の糖質を含んでいます。

  

 

運動の30分前にバナナを食べると、

含まれている単糖類がすぐにエネルギーに変わり、

小糖類や多糖類は時間をかけてエネルギーに

変わるので、

エネルギーが持続的に供給されます。

 


運動中の集中力を高め、

エネルギー源として筋肉が分解されることを

防ぐ効果もあります。

 

 
 

「バナナ」の栄養を上手に取り入れよう

 

健康的な生活を送るためには、

栄養豊富なバナナを食生活に上手に

取り入れるのがおすすめです。

 

“いつ食べるか”によって、

バナナがもたらす健康効果が変わります。

 

自分に合ったライフスタイルや体調に合わせて、

食べるタイミングを工夫してみてくださいね。