2024/6/4
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「大腸がんの予防法」はご存知ですか? 予防する食べ物も医師が徹底解説! |
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「大腸がんの予防法」はご存知ですか? 予防する食べ物も医師が徹底解説!
大腸がんの予防法とは? Medical DOC監修医が大腸がんの予防法・ 原因・予防する食生活などを解説します。
監修医師: 「大腸がん」とは?大腸がんとは、 大腸(結腸・直腸)に発生するがんのことです。
2019年のがん統計において、 罹患率では男女ともに2位であり、 現在とても多いがんといえます。
近年の生活習慣の変化により、 大腸がんの発症は増加しており、 発症を予防するための対策が必要です。
解説をいたします。
大腸がんの予防法大腸がんの予防には生活習慣の見直しが 有効と言われています。
大腸がんを予防するための 注意点についてお話しします。
禁煙喫煙は大腸がんのリスクです。喫煙する人は、 吸わない人と比較し1.4倍大腸がんの発生率が 上昇するという報告がされています。
タバコをやめた人でも、 大腸がんのリスクは1.3倍と上がります。
このため、 タバコを吸わない方が大腸がんの発生を抑えられ、 また現在吸っている人でも禁煙することが 予防につながると言えるでしょう。
節酒お酒の飲みすぎも大腸がんの危険因子です。 男性では、 アルコールの摂取量が1日平均2合以上の方は 飲酒しない人に比べて大腸がんの発生率が 2.1倍に上昇するとの報告がされています。
お酒に含まれるエタノールが分解されてできたものが、 アセトアルデヒドです。
このアセトアルデヒドが分解される際に出る活性酸素が、 DNAの合成や修復に必要な葉酸を 壊してしまうことで癌が起こりやすくなると考えられています。
お酒を多く飲むことで、 大腸がんが発生しやすくなることが分かっており、 1日当たり1合以下の適量での飲酒が勧められます。
喫煙をする方ではさらに 気を付けなければいけません。
男性で1日2合以上の飲酒と煙草を吸う人は たばこもお酒も飲まない人に比べて 大腸がんの発生率は3倍でした。 節酒と禁煙が大切です。
はっきりとした結果が出ませんでした。
しかし、これは男性と比較して飲酒量が少ない人が 多いためと考えられ女性でも過剰の節酒は 大腸がんの危険性が高くなると思われます。
女性でも、節酒を心がけましょう。
適正体重を保つ肥満も大腸がんのリスクとして考えられています。 男性でBMI27kg/m2以上の人では、 BMI25 kg/m2以下の人と比較して 大腸がんのリスクの上昇が認められました。
これは、肥満によって血液中の 「糖を低下させるホルモン」である 「インスリン」の効きが悪くなるため、 高インスリン血症をきたしやすくなります。
また、これに伴いインスリン様成長因子も高くなり、 これが大腸がんの発生に関係していると言われています。
効果があると言われており、 運動を取り入れ適正体重を保つことが大切です。
加工肉や赤身肉の過剰摂取をやめる今までの研究から赤身肉や加工肉の 過剰摂取が大腸がんの原因となることが分かっています。
日本人は元々肉類の摂取量は欧米と比べると少ないため、 日常的な量であれば問題はないと言われています。
しかし、過剰に摂取することで 大腸がんのリスクが上がるため、 食べすぎに気をつけましょう。
食物繊維を多くとる野菜や果物の摂取に関しては、 大腸がんと関連するはっきりとした結果は出ていません。
しかし、胃がんでも予防効果が認められており、 少なくとも食物繊維を多く含む野菜、 果物などを多くとりバランスの良い食事をすることが 肥満を予防することにもつながります。
大腸がんの予防においても気を付ける 生活習慣の一つとして考えても良いでしょう。
大腸がんの主な原因遺伝的原因大腸がんは、 家族の病歴と関係があると言われています。
生まれつき遺伝子に変異を持つことで、 大腸がんや大腸ポリープができやすい家系があります。
家族性大腸腺腫症やリンチ症候群の家系では、 若いころから大腸がんになりやすく注意が必要です。
飲酒・喫煙先にお話ししたように、 平均2合以上の大量の飲酒、 喫煙は大腸がんのリスクとなります。 特に両方が重なると、 危険性が増すこともわかっており、 これらの危険因子をなるべく積み重ねないように することが大腸がんの予防で必要であると言えます。
肥満男性ではBMI27 kg/m2以上の肥満は がん大腸がんの危険因子です。 肥満となると高インスリン血症となりやすくなり、 このため大腸がんが発生しやすくなると 考えられています。 適正体重を保つことが、大切です。
食生活大腸がんは食生活と影響していると言われています。 例えば、赤身肉や加工肉を食べすぎることは、 大腸がんの危険因子です。
また、 カロリーを摂りすぎて肥満となることも 大腸がんの原因となり得ます。 多く取りすぎないように気をつけましょう。
大腸がんを予防する食べ物・食生活大腸がんを予防するためには、 今までお話しした大腸がんの原因となる 生活習慣に気をつけなければなりません。 最後に今一度、 大腸がんを予防するための食生活をまとめます。
バランスの良い食事赤身肉や加工肉の過剰摂取は控えましょう。 また、食物繊維を多くとり、 カロリーを摂りすぎないようにしましょう。 バランスの良い食事を摂ることが大切です。
運動・適正体重を保つ運動をすることは、 大腸がんの予防につながります。 日常的に運動をすることを心がけましょう。
また、適正体重を保つことも重要です。 食事と運動で肥満とならないように気をつけ、 適正体重を保つようにしましょう。
定期的な大腸がん検診禁煙すること、 また1日1合以下の適度な飲酒にとどめる事も重要です。
喫煙をしている方は一日でも早く 禁煙することをお勧めします。
また、適度な飲酒にとどめ、 バランスの良い食事を楽しみましょう。
「大腸がんの予防」についてよくある質問ここまで大腸がんの予防法などを紹介しました。 ここでは「大腸がんの予防」についてよくある質問に、 Medical DOC監修医がお答えします。
大腸がんの予防に効果的な運動はありますか?
和田 蔵人 医師 身体活動量と大腸がんの発生率を比較した日本の研究では、筋肉労働や激しいスポーツなどを行った群で結腸がんのリスクが最も低下したとの結果でした。しかし、1日3時間以上立ったり歩いたりしている群でも結腸がんのリスクの低下がみられています。世界的にも、運動量の増加が結腸がんを予防することは確実です。運動をすることが、肥満の予防、胆汁酸の分泌抑制、腸管運動の促進による便秘の解消などに繋がり大腸がんの発生を抑える効果があると言われています。
大腸がんを予防するためにどのような整腸剤を摂取すればいいでしょうか?和田 蔵人 医師 大腸がんを予防するために、腸内環境を整え排便状況を改善させることはお勧めです。しかし、どのような整腸剤が大腸がんに効果があるかというはっきりとした報告はありません。また、一部の乳酸菌飲料に含まれるL.カゼイ・シロタ株は、大腸腺腫のがん化を抑制する効果があると報告されています。自分に合ったものを選び、排便状況の改善を図ることが大切です。
まとめ 大腸がんは近年増加傾向のがんです。 この理由は、 日本人の食生活の変化によるものが大きいと考えられます。 昔と比較し、赤身肉や加工肉の摂取量が増えてきたことや、 野菜などの食物繊維の摂取量の減少、 肥満の増加などが影響していると思われます。
大腸がんを予防するためには、食事をバランスよく食べ、 過食しない、 また禁煙、節酒などの食生活の見直しが有効です。
また、日常に運動を取り入れ、 肥満を防ぎ大腸がんにならないように気をつけましょう。
「大腸がんの予防」と関連する病気「大腸がんの予防」と関連する病気は7個ほどあります。
リンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
内科の病気
「大腸がんの予防」と関連する症状「大腸がんの予防」と関連している、 似ている症状は3個ほどあります。
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大腸がんは生活習慣の乱れや運動不足、 肥満などと関連しています。このため、 生活習慣を見直し、 運動をして適正体重に保つことが 大腸がんを予防するために非常に重要です。 また、腹痛や血の混ざった便など症状がある場合には、 早めに消化器内科を受診しましょう。
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