2024/6/21
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指すは“がんの再発”がない治療 「第5のがん治療法」 として期待が高まる 「光免疫療法」に注目 |
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指すは“がんの再発”がない治療「第5のがん治療法」として期待が高まる「光免疫療法」に注目医師の小林久隆先生をゲストに招き、 新たながん治療法である「光免疫療法」 について解説してもらいました。 小林久隆先生は、 がんの「第5のがん治療法」として注目を集めている 「光免疫療法」の開発者です。 今回の放送では、 小林先生から「光免疫療法について」 「光免疫療法の進捗状況」 「導入のタイミング」を中心に伺いました。 小林先生との交流が始まったきっかけ 玉川:先生と僕の出会いは2016年で、 当時は光免疫療法の研究を マウスでおこなっていたんですね。 早速ワシントンに飛んで、 小林先生にお会いしてお話を伺いました。 その内容を翌年1月に(番組で)放送したのですが、 以降、定期的なお付き合いがあります。 小林先生が日本に帰ってくるたびにお会いして、 お話を伺っています。 原:取材がきっかけで今も続く関係性に なったということは、 気が合ったということでしょうか? 小林:そうですね。 最初は怖い人かなってイメージはありました(笑)。 玉川:よく言われるんだよなあ(笑)。 小林:だけどお話しをしていくなかで、 同じ大学(京都大学)に通っていたことも わかりましたし、 しかも健康オタクだってことや、 けっこう(病気に対して)怖がりだということもわかり、 面白い人だなということで意気投合しました。 玉川:私、 がんが怖いのよ。なんとか克服できる道を探したいと、 研究者じゃないのに思っているんですよ。 小林先生はその最短距離を走っている方なんです。 今回はいろいろなお話をお伺いしたいと思います。 ◆光免疫療法とはどんな治療法? 玉川:まず、知らない方もいらっしゃると思うので、 「光免疫療法」についてご説明していただけますか? 小林:がんというのは、 いわゆる「がん細胞」という悪いものが 体のなかにできてくるわけです。 要は、それだけを壊すことができれば 一番いいんですよね。 それを実現させようとしているのが 光免疫療法だと思っていただければ大丈夫です。 従来の治療だと、 がん細胞が残っては困るから正常な細胞も 含めてごっそり取ってしまうんですね。 そして、 薬もがん細胞だけに効くわけではないんですよ。 がん細胞だけが消えるようにプランを立てて 研究してきたのが光免疫療法だと 説明するのが端的だと思います。 人間にはもともと体が(がん細胞を)抑え込んで、 がんにならないようにしている仕組み、 体の免疫があるわけです。 つまり、がんが少なくなり、 免疫がなんとか抑え込める状況まで 持っていけばいいんです。 光でがんをできるだけ壊し、 そして免疫を作る。 なので光免疫療法という名前にしているんです。 玉川:原さんに補足すると、 手術でがんを取り除いても、 取りきれないときがあるわけですよ。 そうなると、 あとになってそのがんがまた暴れてくるわけです。 原:再発の話はよく聞きますよね。 玉川:そういった、 目に見えない形で残る部分を免疫が やっつけてくれればいいわけですよ。 ところが、がんという病気になっている人は、 多くの場合、 免疫ががんを認識できないように なっちゃっているんですね。 がん細胞側が免疫から逃れるようなシグナルとか、 いろんなものを出しちゃうんです 小林:そこを上手にがん細胞を壊してあげれば、 がんがそこにいることに体が気付くんですね。 そうなると、防御する側、 つまり免疫ががん細胞を壊しにいけるわけです。 がんを壊すうえで、 ちゃんと防御も高めていかないと 体が元に戻らないので、 そこも強めていく治療法です。 原:(がん細胞を)完全に取り除いたら 再発はなくなるんですか? 小林:そうなのですが、 完全に取り除くことは本当に難しいんですよ。 だけど、 残ったのがたとえば1個だとしたら防御(免疫)で 抑え込めるわけです。 いつも人間の体にはたくさんのがん細胞が できているんですけども、 通常は体が防御して抑え込んでいるんです。 その状態にまで戻すことができれば、 健常の人と同じようになるんじゃないかなと思います。 <参考:> 1喧嘩はするな、
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