2024/10/14
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認知症や身体の老化 うつにも効く… いま「たまご」に 注目が集まっているワケ |
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認知症や身体の老化うつにも効く…いま「たまご」に注目が集まっているワケ歳を取ると身体の老化や脳の機能低下が 気になってくる。 そんな人におすすめしたい食材が「たまご」。
老いを遠ざける「抗酸化作用」高め!ヒトの老化や病気の原因の1つとして 「酸化」があることはよく知られるところです。
呼吸で取り込んだ酸素の一部が 体のなかで活性酸素になり、
それが過剰になったときの悪影響が「酸化」。
そのため、 抗酸化力を高めることが老化や病気の 予防として大切だというのも、 ご存じの人が多いでしょうか。
抗酸化力を高めるには いくつか方法がありますが、
食事で抗酸化作用が高い 食べ物をしっかり摂るというのは、
基本的な手段の1つですね。
それで僕らはビタミンやミネラル、 ファイトケミカルなど抗酸化パワーの強い 栄養素を十分摂るように心がけます。 そこで、 「ビタミンエース(ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE)」を 抗酸化ビタミンとして覚えておくと便利です。 ビタミンエースは単体で摂るより、 一緒に摂ると互いの効果を高め合う はたらきをするので、 “エース”と覚えておくのが◎!
このうち、たまごには、 ビタミンAのほか、
体内でビタミンAに変わる 前駆体のプロビタミンA (βカロテン、βクリプトキサンチン)と、 ビタミンEが豊富です。 「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」と 「日本人の食事摂取基準(2020)」を 照らし合わせてみると、
たまご1個でビタミンAは 1日の必要量の約24%、 ビタミンEは1日の必要量の 約14%摂れるようです。
素晴らしいですね。
とはいえ栄養の点で超優等生のたまごに もビタミンCは含まれませんから、
たまごを食べるときにはビタミンCが 摂れる何かをプラスする工夫をするのが、 ビタミンエースを十分に摂るコツです。
たまごは他の食品と組み合わせて 調理しやすい食品ですよね。
そして、 野菜や果物にはビタミンCを含む食品が多く、 ビタミンCは決して摂りにくい栄養素ではありません。
だから、 プラスの工夫もしやすいでしょう。
ただし、ビタミンCは水溶性のビタミンなので、 ゆでると含有量が減少してしまいます、 油炒めでは若干増加するので、野菜は生か、油炒めで食べましょう。
脳ではたらく「レシチン」 が摂れる「ブレインフード」脳の重量は体の約2%にすぎませんが、 脳は僕らが1日に必要とするエネルギーの 約20%を消費するとされています。
つまり、脳はたっぷりの栄養を要する、 特別な器官というわけです。
中高年では、貯筋と同様、 脳の健康もちょっと意識しますよね。
できれば認知症とは無縁の人生を送るために、 脳の栄養に適した「ブレインフード」を 積極的に摂りたいもの。
僕も気をつけていて、 その意味でもたまごは 王様クラスだと思っています。
なぜなら、 卵黄に豊富に含まれるレシチン (リン脂質、別名フォスファチジルコリンとも)は、
細胞膜の主成分で、 脳神経や神経組織を構成するものだからです。
これが不足すると、 細胞膜と細胞のはたらきが悪くなり、 脳の機能が低下します。
さらに、レシチンには「コリン」という成分が含まれ、 これは脳に入ってはたらける数少ない物質の1つです。
脳や脊髄、網膜など神経組織にある血管は、 血液から神経組織に必要ないものが 入り込まないように管理する、
言わば「関所」のような機能を備えています。
これが「血液脳関門」というはたらきで、 コリンはここを通過できるのです。
多角的に脳の機能低下を防げる コリンは脳のなかに入ると 「アセチルコリン」という 神経伝達物質になります。
アルツハイマー型認知症の患者の脳では、 このアセチルコリンの量が減少するほど、 認知機能の低下がみられます。
また、必須アミノ酸の1つ、 メチオニンも神経伝達物質の材料となるもので、 同様にアミノ酸スコア100の牛乳や 大豆と比べてもたまごは含有率が高いです。
このメチオニンは、 抑うつなど精神症状の改善に 役立つといわれています。
つまり、たまごを食べることは、 多角的に脳の機能低下を 防ぐことになるわけです。
なお、レシチンには水と油を混ぜ合わせる 乳化作用、酸化防止作用、 保水作用などのはたらきもあり、
たとえば、 その乳化作用のおかげで血液中の コレステロールが血管壁に溜まりにくくなり、
血中コレステロール量がコントロールされます。
この乳化作用は、 油に溶ける性質をもつビタミン (脂溶性ビタミン)のビタミンA、D、E、Kなどの 吸収にも役立ってくれます。
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