2024/11/20

『神々の指紋』から30年を経て 辿り着いたハンコックの 「最終回答」 グラハム・ハンコック 『人類前史』

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

『神々の指紋』から30年を経て

辿り着いたハンコックの

「最終回答」

グラハム・ハンコック

『人類前史』

人類前史 書影

 

 

 

3500年前に航海技術が発明されたという歴史を裏切り、

人類は少なくとも6万年前にはオーストラリアから

北米大陸へと渡海していた。

 

 

最新のレーダー技術により、

南米のジャングルには隠された未発見の

古代文明が複数ある。

 

アマゾンは人類による植林から始まった。

 

最新作『人類前史』で

グラハム・ハンコックが突きつける事実は、

教科書で習った歴史を完全にひっくり返す。

 

私たちはどこから来て、どこへ行くのか? 

 

それは私たち人間にとっての究極の問いであり、

すべての科学と思索は、最後はそこへと至る。

 

 

私たちは何者なのか?

 
 

『神々の指紋』がベストセラーとなった

ハンコックには独自の仮説がある。

 

現在の文明に先行して、

現生人類が生まれたばかりだと

考えられる超古代に、

 

16世紀レベルの数学や天文学を持つ

文明があったという説だ。

 

これは一般的な通説を軽く10万年以上さかのぼる。

 

ハンコックは南北アメリカ大陸に残された

遺跡群とエジプト文明の関連からひも解こうとする。

 

 

北米大陸に人類はいつ到達したのか? 

古代ゾウであるマストドンが捕食され、

骨の砕かれた化石が北米大陸で見つかった。

 

そんなことをする動物はいない。

 

その周囲に散らばる、

石器に似た石。つまり、

そこに人間がいたということか?

 

 

しかし、

人類がアフリカからユーラシア大陸へ

進出したのは14万年と考えられている。

 

この時の人類は、

現生人類よりも原始的で、猿人に近かった。

 

しかも、

北米大陸で見つかったマストドンの

化石は放射能測定により、

およそ13万年前と判明した。

ありえない。

 

 

さらに、南北アメリカ大陸で次々に発見される

アースワーク(地面に作られた巨大な地上絵や構造物)は、

正確に夏至と冬至、

東西南北の方位を示している。

 

いずれも5万年以上前に作られているのに……。

 

 

エジプト文明と北米インディアンの

宗教観が酷似している。

 

なぜか? 

 

エジプト文明が北米に伝えられた? 

ハンコックはそうではないという。

 

2つの文明に先行する超古代文明が

あったのだという。

 

ハンコックが自身の著作で何回も触れている、

失われた高度な文明人たちが

エジプトなど古代文明の宗教観を生み出した。

 

エジプト文明と北米インディアンは

先行する超古代文明から知識を得たのだ。

 

 

星々の運行を正確に把握する天文学と

巨大なアースワークや

巨石都市を作り出す技術力、

 

それを証明する世界のあちこちに

断片的に残された彼らの指紋。

 

 

彼らはなぜ消えたのか?

 
 

ハンコックは1万2800年前に起きた

ヤンガードリアス隕石群の衝突が原因ではないか? 

 

と予測している。

北米大陸を中心にユーラシア大陸の

およそ半分に降り注いだ

ヤンガードリアス隕石群は大火災を引き起こし、

 

さらに巻き上がった噴煙はその後に

氷河期を発生させた。

 

 

地上の約1割の動植物を焼き尽くし、

35種の哺乳動物を全滅させた

 

ヤンガードリアス隕石の大災害は、

当時、おそらくあっただろう超古代文明をも消滅させた。

 

彼の文明は当時の狩猟民族である、

私たちの文明の直系の先祖たちに受け継がれ、

ピラミッドに代表される巨石遺構として伝えられた。

 

 

ヤンガードリアス隕石群の衝突が

想像を絶する大災害をもたらしたとしても、

 

彼ら超古代文明人の痕跡が

一切消え去っているのは妙だとハンコックは言う。

 

残されているアースワークは、

非常識なほど古いが、

それはあくまで超古代文明人から教えられた

技術の名残りだ。

 

ピラミッドを作ったのはエジプト人であって、

超古代文明人ではないのだ。

 

 

ハンコックは言う、

彼らは現在の私たちとはまったく違う

科学体系を築いていた可能性がある。

 

だからこそ彼らの直接的な遺構や

文化は残されていないのだ。

 

その鍵は「死」にある。

 

古代文明に共通する死者の書、

死んだ後、

魂がどのような運命をたどるのかが

書かれた書物には、

オリオン座と天の川が出てくる。

 

超古代文明人は、

現在の私たちのすべてが物質に

還元されるという一元論ではなく、

 

肉とそれを司る魂があるという二元論に

基づく文明を築き上げていたらしい。

 

魂が存在すると世界はどのように変わるのか?

 

そこから生まれる文明とは何か? 

想像を超える結論に戦慄してほしい。

 

そして誰もが、

本書を読んだ後、

本を前に考えることになるだろう。

私たちは……どこから来て、どこへ行くのか?

 

 

「ある日人間が地球から消えたら、」
 
 
1、1ヶ月後に、原子力発電所が破壊、水力発電は数年後
 
2、1年後には、人工衛星が落ち始め
 
3、25年後、都市建物も植物に覆われる
 
4、300年後、ビル、橋、建築物の金属が腐食
 
5、1万年後、石で出来た建物だけが残り、数十万年でピラミッド、万里の長城などもなくなる
 
6、5千万年後に、まだガラス、プラスチックが残り、
1億年位にはすべて消える
 
7、3億年後とかに、別の知的生物が登場しても気づかない
 

 

 

 <参考:>