昼休みに、眠る前に、

猫画像や猫動画でホッとひと息つこうと思った人へ、

 

それは大正解だ。

 

猫の写真や動画やそして実物には、

我々の自律神経に驚くべき

ポジティブな効果があるという。

 

 

 

 

昼休みに、眠る前に、

画像や猫動画でホッとひと息つこうと思った人へ、

それは大正解だ。

 

猫の写真や動画やそして実物には、

我々の自律神経に驚くべき

ポジティブな効果があるという。

 

 

 

 

――かわいい。たまらん。なでまわしたい。

 

猫を見て、もしあなたがそう思ったなら、

その瞬間にあなたの自律神経は整っている。

 

 

医学博士の小林弘幸教授(順天堂大学医学部)は、

猫が人の自律神経にもたらすおそるべき

ポジティブな影響を、こう解説する。

 

 

「通常、人間の自律神経は睡眠や食事など

生活習慣を整えることで改善しますが、

 

乱れを改善するには手間がかかります。

 

猫がすごいのは、

たった1ステップで自律神経を整えてくれるところ。

 

猫の写真を見て、

深く呼吸するだけでもいいのです」

 

 

自律神経とは、

呼吸や血液循環などの機能を

コントロールする神経のこと。

 

活動しているときに優位になる「交感神経」と、

リラックスしているときに優位になる

「副交感神経」の2種類がある。

 

2つの神経がどう作用するかによって、

心身のコンディションが変わる。

 

 

オキシトシンで深い呼吸に

 
 

 忙しい現代人は、

ともするとエンドレスで

交感神経が優位になりがちだ。

 

 

たとえば、ストレスがかかると、

人の呼吸は乱れ、ともすれば止まりがちになる。

 

そんなときこそ、

「猫の写真を見るべき」と小林さんは言う。

 

 

「かわいいですよね。

かわいいと思えば、

幸福ホルモン『オキシトシン』が分泌されます。

 

すると無意識のうちにゆっくりとした、

深い呼吸になる。すると、ホッとすると思います。

 

その瞬間に、

呼吸できている自分に気づくはずです」

 

 

深い呼吸は副交感神経を刺激して、

全身に血液をめぐらせてくれる。

 

血流が安定すれば、

体調もよくなっていくという。

 

猫動画を見るのも効果的だ。

 

たとえば、

猫が活発に遊んでいるところを見ると、

前頭前野が活性化して末梢の交感神経も高まる。

 

つまり、

猫は交感神経も副交感神経も整えてくれる。

 

 

 

安眠効果抜群?

 

 

触るのならば、もっといい

 
 

見るだけでなく、

猫に触るならば、もっといい。

 

 

猫の被毛は柔らかく、体は温かい。

自分の手のひらと猫の体が触れ合うことで、

オキシトシンの分泌は「さらに増える」という。

 

 

なるほど、納得である。

 

より幸福感を高める猫との

触れ合い方はあるのだろうか。

 

「猫はご存じのとおり、

自由気ままなところがあります。

 

無理強いはせず、

猫に任せつつ、こちらも自然体で

触れ合うのが一番いいと思います。

 

人が構えると、猫も構えてしまいますから」

 

 

子猫の凄まじいインパクト

 
 

小林さんととの出合いは、

高校生のときだという。

 

 

親戚の家に遊びに行くと、

茶白の子猫が室内で歩き回っていた。

 

 
 
足元に寄ってきた。
 
 
そして、後ろ脚で立ち、
 
おねだりするように前脚を上下に動かしながら、
 
小林さんを見つめてきた。
 
 

それはすさまじいインパクトだった。

 

 

「現代社会とは離れた空間にいるような

心持ちがしました。

 

つまり、癒やされたんですね」

 

 

どんなときも自我があり、

我が道を行く

 
 

だが、甘えた顔を見せてくれたのは一瞬。

子猫はあっという間に小林さんの元から離れ、

パタパタと違う方向へ走っていった。

 

 

自由に動きまわる猫を見た小林さんは、

自分の境遇を振り返って、

胸が苦しくなったという。

 

 

「当時、根をつめて受験勉強をしていました。

切羽詰まって悩んでいる自分がばからしくなって」

 

 

猫を見てほしい。

フードをもらうときは真っすぐに甘えてきて、

食べ終わったら

「そんなことあったっけ?」とばかり、

すっとどこかへ行ってしまう。

 

 

「猫にはどんなときも自我があり、

我が道を行っているように見えます。

 

現代社会で、われわれが失いかけているものを、

猫は持っているのではないか。

 

猫の生きざまが、

ストレス社会に生きる私たちに

必要なのではないかと思います」

 

 

猫の写真を10秒見る

 
 

社会にはさまざまな立場や考え方や感じ方の人がいる。

自分は自分と頭ではわかってはいるけれど、

会社で、家庭で、

気づけば周囲の行動や心情に気を配っている。

 

それでもなかなか思うようにはいかない。

 

だから一日の終わりには、

つい息苦しさからため息が出る

という人もいるのではないか。

 

「そんな夜は、

猫の写真や動画を10秒間見てください。

 

さまざまなしがらみから離れて、

本来の自分に戻れるのではないでしょうか」

 

 

<参考:こばやし・ひろゆき>