2025/8/3

遺伝子でみる "生物学的年齢"、 若々しく保つ土台を 整える栄養素とは

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

遺伝子でみる

"生物学的年齢"、

若々しく保つ土台を

整える栄養素とは

 
 
 

日比野医師によれば、

私たちの遺伝子は本来、

「健康を維持するための正しい働き方」を

備えているとのこと。

 

しかし、

長年にわたる不摂生な食生活やストレス、

睡眠不足、喫煙などの悪い生活習慣が続くと、

 

その影響が「エピジェネティックな変化」

として蓄積され、

 

遺伝子の働きが本来の

バランスから乱れてしまうという。

 

 

「いわば"遺伝子のスイッチ"が誤って

オン・オフされるような状態です。

 

 

たとえば、

本来ならば活発に働いてほしい

細胞修復や抗炎症の機能をもつ

遺伝子が沈黙してしまったり、

 

逆に炎症を引き起こす遺伝子が

過度に活性化したりすると、

病気や老化のリスクが高まります。」

 

 

近年の研究では、

特定の栄養素や生活習慣の改善を通じて

このような「エピジェネティクス」を

"書き換える"こと、

 

「エピジェネティック・リプログラミング」が

可能であることが分かってきたそう。

 

そしてこれまでの解析から

「魚介類中心の食生活」、

「定期的な有酸素運動」、

「良質な睡眠環境」が、

 

より若々しいエピジェネティック年齢と

相関していることが示されているという。

 

 

 

このうち、

長寿につながることが期待される

食事として日比野医師は、

「地中海食」を挙げている。

 

 

「地中海食は、

魚介類、オリーブオイル、ナッツ類、

野菜、果物、全粒穀物、豆類などを中心に構成され、

赤身肉や加工食品は控えめ。

 

こうした食事スタイルは、

良質な脂質や食物繊維、

そして多様なポリフェノールを豊富に含んでおり、

細胞レベルでの炎症や酸化ストレスを

抑える効果が期待されています。」

 

 

実際にスペインで行われた大規模な臨床研究でも、

魚介類を頻繁に摂り、赤肉・加工肉は

週1回未満に抑え、

 

毎日30gのナッツ、

大さじ4杯のオリーブオイル、

全粒穀物を主食にすることで

心血管疾患の予防効果が得られると

実証されたとのこと※1。

 

 

他にも下記の栄養素・食材の

働きについて紹介している。

 

 

 

タウリン:

細胞の浸透圧を整え、

自律神経を安定させるとともに、

強力な抗酸化作用も発揮。

 

 

L-システイン、グルタチオン:

体内の抗酸化環境を高め、

ターンオーバー(細胞の生まれ変わり)を

整える働きがある。

 

 

ポリフェノールとオレイン酸:

細胞の老化を防ぐ。

 

 

ビタミンC、カロテノイド、葉酸:

細胞の修復や免疫強化に貢献する。

 

 

全粒穀物:

ビタミンB群や食物繊維が豊富で、

代謝や腸内環境を整えることで

遺伝子のスイッチの正常化を助ける。

 

 

豆類:

植物性たんぱく質や鉄分、

イソフラボンなどを含み、

ホルモンバランスや抗炎症作用に寄与する。

 

 

ビタミンD:

免疫調整作用があり、エピジェネティックな

変化にも関与することが示唆されている。※2

 

 

オメガ-3脂肪酸:

抗酸化作用を発揮する。※3

 

 

亜鉛:

傷ついたDNAの修復や免疫調整に

不可欠なミネラルといわれている。※4

 

 

発酵食品:

乳酸菌やビフィズス菌によって腸内フローラの

バランスを整えることで、

免疫細胞の7割が集まると言われる

腸内環境が整い、

免疫力や代謝を安定させる。

 

 

<参考: >