2025/8/13

卵が認知症予防に? 週に1個以上の卵で アルツハイマー病の リスクが47%低下 米調査で判明

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

卵が認知症予防に?

週に1個以上の卵で

アルツハイマー病の

リスクが47%低下

米調査で判明

 
 
 
 
 
 卵が認知症予防に?週に1個以上の卵でアルツハイマー病のリスクが47%低下─米調査で判明  
 
 
 
 
 
 

卵を食べることが、

将来の認知症予防につながるかもしれない。

 

最新調査によると、

週1個以上の卵を食べる人は、

アルツハイマー型認知症の発症リスクが

約47%も低下する可能性があるという。

 

 

 

週1個以上の卵で

アルツハイマー病の

リスクが47%低下

 
 
 

 

 

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卵を頻繁に食べる人は

脳の異常たんぱく質も少なめ

 
 

さらに注目すべきは、

研究に参加して亡くなった578人の

脳を解剖して調べた結果だ。

 

 

アルツハイマー病の特徴とされる

「アミロイドβ」や「タウたんぱく質」といった

異常なたんぱく質の蓄積が、

 

頻繁に卵を食べていた人の脳には

少なかったことも判明した。

 

これらの変化は、

単なる食生活だけでは説明できない。

 

研究チームは、

卵に含まれる「ある栄養素」が

鍵を握っているのではないかと考える。

 

 

 

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鍵を握るのは

「コリン」と「オメガ3」

 
 

研究チームが注目したのは

「コリン」という栄養素である。

 

これは神経伝達物質「アセチルコリン」の

原料となるもので、

 

記憶や学習、集中力などに

深く関わっていることが知られている。

 

コリンはまた、

脳細胞の膜の構造を保つためにも不可欠だ。

 

卵、とくに卵黄にはこのコリンが豊富に含まれており、

 

1個の卵で1日の推奨摂取量の

約25%を摂ることができる。

 

また、卵黄には「オメガ3脂肪酸」も含まれており、

これも脳の健康を守る働きがあるとされている。

 

調査では、

認知症リスクの低下のうち、

約40%はこの

「食事からのコリン摂取」によって

 

説明できるとされている。

 

コリンとオメガ3、2つの成分が

「相乗的」に働いて脳の老化を

抑制している可能性があるというのだ。

 

 

卵は高齢者にとっても

取り入れやすい食材

 
 

管理栄養士のマディ・ギャリバン氏は

「卵は柔らかく、

噛みやすい上に調理も簡単で、

栄養が豊富。特に高齢者には

取り入れやすい食品」とコメントしている。

 

一方で、

「どんな食品も単体で健康を左右するわけではなく、

バランスの取れた食生活こそが鍵」とも強調している。

 

つまり、卵だけに頼るのではなく、

野菜や魚、ナッツなど他の栄養価の高い

食品と組み合わせた食生活が大切だ。

 

 

「朝の卵」が未来の自分を守る?

 
 

アルツハイマー病は、

治療よりも予防が重要とされている病気である。

 

しかも、

卵のように手軽で安価な食品が

その一助となるのであれば、

 

日常の小さな習慣が未来の大きな違いを

生む可能性もある。

 

調査チームは、

「今後はもっと多様な人々を対象とした

長期研究や臨床試験が必要」としながらも、

 

「週に1~2回の卵摂取が、

認知症予防の第一歩になる可能性がある」

 

結論づけている。

 

「朝の目玉焼き」が、

10年後のあなたの脳を

守ってくれるかもしれない。

 

身近な認知症対策のひとつとして

卵を積極的に取り入れてみては?

 

 

 

<参考:山口華恵