2025/10/9

なぜストレッチは自律神経の バランスを整える? 呼吸と姿勢でコンディションを ケアする方法

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

なぜストレッチは自律神経の

バランスを整える?

呼吸と姿勢でコンディションを

ケアする方法 

 
 
 

秋の気温変化が急激で、

季節の移り変わりが不安定な近年。

 

だるさが抜けない、寝つきが悪い、

いつも首や肩がガチガチ……。

 

なんとなく続く不調は、実は自律神経の

バランスが関係している可能性があります。

 

 

改善のヒントは、

意外と身近なところにあります。

 

それは、「ゆっくりと長い呼吸」と、

それに合わせた「首・肩・胸まわりの

やさしいストレッチ」です。

 

 

なぜストレッチと呼吸が心身の

コンディションケアに役立つのか。

 

 

 

なぜコンディションケアが役立つ?

自律神経とストレッチの関係性

 
 

ストレッチが体に良いことは知られていますが、

それがなぜ自律神経のバランスケアに

つながるのでしょうか。

 

その鍵は、「呼吸」と「姿勢」にあります。

 

交感/副交感神経と

「長い呼吸」の生理学的な関係

 
 
 

私たちの体を24時間体制で

調整しているのが自律神経です。

 

活動モードの「交感神経(アクセル)」と、

休息モードの「副交感神経(ブレーキ)」が、

状況に応じてバランスを取っています。

 

 

 

 

しかし、ストレスや疲労が蓄積すると、

アクセル役の交感神経が優位な状態が続き、

心身が十分に休まらないことがあります。

 

ここで重要になるのが「呼吸」です。

 

 

  • 息を吸うとき:交感神経が働きやすい傾向がある
 
  • 息を吐くとき:副交感神経が働きやすい傾向がある
 
 

特に、ゆっくりと長く息を吐くことは、

リラックスを促す副交感神経の

活動を高めるのに寄与します。 

 

 

これは、

首のあたりを通る迷走神経という神経が、

 

深い呼吸によって穏やかに刺激されるためです。

 

 

 

 

実際に、この仕組みは臨床現場でも、

不安障害や不眠に対する非薬物療法の

一部として応用されています。

 

 

ストレッチと意識的な呼吸を組み合わせることで、

 

心身のリラクゼーションを

サポートすることが期待できるのです。

 

胸郭・横隔膜――

ここが硬いと自律神経に影響!

 
 

スマホの長時間利用による「スマホ首」や

デスクワークでの猫背。こうした姿勢は、

首や肩の筋肉を緊張させるだけでなく、

呼吸の質にも影響を与える可能性があります。

 

 

 

  • 胸郭(きょうかく)の動きが硬くなる
  • 猫背などで肋骨の動きが制限される
 
  • 横隔膜(おうかくまく)の動きが小さくなる
  • 呼吸の中心となる筋肉、横隔膜が十分に上下できなくなる
 
 
 
 

 

結果として呼吸が浅くなり、

無意識のうちに交感神経が優位な

「緊張モード」に陥りやすくなることがあります。

 

 

ストレッチで胸郭や肩甲骨まわりを動かすことは、

深い呼吸を取り戻し、

 

自律神経のバランスを整えるための

土台作りとして役立ちます。