M. A. ハンナン氏の経歴
ハンナン氏は国内(バングラデシュ)的にも国際的にも成功をおさめた口腔医学の情愛溢れる専門医として知られている。
1 生命の本質
・生命は創造主からの贈り物である。
贈り物を無垢のまま贈り主にお返しするために、
一瞬一瞬を有意義に過ごさなければならない。
・我々の生涯は波乱に富み、
それには選択の余地がない。
しかし我々はしっかりと足元を固め常に最善を尽くし、
創造主のお慈悲に縋って純粋な気持ちで
それを受けとめなければならない。
・我々はみんな純粋な心の状態でこの地上に送られてきた。
この世は広い試験場のようなもので、
地球上の生活は、
非常に厳しく神に監視されているのである。
偶々、過ちを犯したならば、
生涯を通してその魂を悔い改めて、
地上に送られた最初の日と同じ純白な心を
主へお返ししなければならない。
2 恒常と無常の概念
そのままの姿をじっと深く見つめよ、
すると何事もよりよく理解出来るようになろう。
─アルバート・アインシュタイン(Albert Einstein〈1879-1955〉)
メッセージ:この世の形あるものは全て滅す。
されど慈悲に満ちた主の尊顔は永遠に
滅することはない(Qur’an.ch.55: ver.26-27)。
科学は次のように立証している。
宇宙は絶え間なく変動するように設定されており、
その結果、生ずる諸物は相対的であり、
決して絶対的なものではないと。
宇宙は常に変動している。
そして地球上の我々の存在は、
周囲の変化を観察することによってのみ知り得る。
このことを容易に理解するために、
我々は便宜上の基準を設け
測定機器を作って線の尺度によって観察している。
同時に我々は、
この宇宙の終末について、
単なる憶測や取るに足らない想像力を働かせている。
しかし目に見える或いは考え得る
どんな変化でも記録するためには
“基準”あるいは“不変の尺度”がなければならない。
今日、人類は最高の英知をもって、
不変の尺度こそ全能の神であることに気付いた。
神は思うままに、
いつでも最高の弁別力をもって諸物を
創造し破壊することが出来る。
また神は、
生あるものから生なきものまで万物に対し力を発揮する。
それ故、神は“全能”なのである。
以上は、
科学的根拠に支えられて初めて
理解されるように思われる。
人類の形成について考えてみよう。
アラー/神は、
この世のあらゆるものが壊滅してしまう前に、
我々の最初の先祖 “アダム”から最後の審判の
前の新生児まで特有の体形をもつ人間をお創りになった。
広大な地質学の年代からみて、
地球上の我々の生涯は、ほんの一瞬であり、
考え得る如何なる最小の数字でも現すことは出来ない。
地球上における我々の生涯は、
感知し得ない次元の架空の時間なのである。
また人間には、
きわめて繊細な神の“力”の象徴がみられる。
それは、
人間は本来特有な存在である、
というのは十分とか不十分、
強いとか弱いという感覚を有しており
それは線引き出来ない線によって識別している。
外観が似ているとか似ていないとかも
同様に直ぐ違いが分かる。
創造主は、
常に我々のそばに在り、
見えるもの見えないものに拘わらず万物の中に在すのである。
かくして“遍在の神”として君臨するのである。
このような考えは、
多くの者に対し非常に難解かつ理解しがたい
問題のように思われる。
“全能の神”、アラー、神、“万能の神”のなかから
一つを選びその意志に無条件で
服従することによって問題は解決されよう。
これら多くの神の御名はみな同等の重みを有している、
想像を超えた次元ではあるが。
アラー/神を信じ御心に一身を捧げるならば、
いよいよ本当の挑戦が始まる。
一旦、アラー/神を信じたなら、
我々はアラー/神に従順でなければならない。
そして神がどんな義務を課そうと
忠実に実践しなければならない。
またこの大宇宙の中で、
我々は何故この惑星に送られているのかを
誓って真剣に考えなければならない。
神の知識や知恵は無限であり、
その偉大さは人知を超えている。