2025/12/25

【ムール貝】腎のパワーを 高めて全身を温め、 夜間頻尿を改善

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【ムール貝】腎のパワーを

高めて全身を温め、

夜間頻尿を改善

 
 
 

ぐっすり眠りたいのに、

夜中に何度もトイレで目が覚める……。

 

夜間の就寝中に、

1回以上排尿のために起きる状態が続き、

日常生活に支障を来している状況を

「夜間頻尿」といいます。

 

年齢を重ねるほど症状が現れる傾向があり、

シニアの大きな悩みのひとつです。

 

 



夜間頻尿の原因は、

まず膀胱容量の減少があげられます。

 

加齢に伴って膀胱の筋力は低下します。

 

そのため、

一度に溜められる尿の容量が

低下してしまうのです。



さらに、

夜間尿量の増加が考えられます。

 

夜間の尿量は、

脳下垂体から抗利尿ホルモンが

睡眠中に分泌されて調節されますが、

 

年齢を重ねると、

ホルモンの分泌が悪くなるために

尿量が増加してしまうのです。

 

そのほか、

水分摂取量や服用している薬が

原因となる場合もあります。

 



夜間頻尿は睡眠の質を低下させてしまうため、

日中の疲労感、

集中力低下といった不調を招きます。

 

さらにシニアの場合、

暗い中でトイレに行くことによる

転倒リスクも高まります。

食養生で対策を講じましょう。

 



中医学において、

夜間頻尿は老化をつかさどる

臓器「腎」の弱りが膀胱に及んだことによって

起きると考えます。

 

腎の働きによって、

体内の余分な水分は尿として外に

排泄されるために膀胱へと送られます。

 

膀胱は尿を溜めたり、

排泄したりする臓器で、

膀胱の開閉や尿の排泄量を

調節する働きによって管理されています。

 

 

腎が弱るとその影響は膀胱を直撃します。

 

尿の量を調節したり、

膀胱に尿を溜める機能が弱まって

尿意を感じやすくなるのです。

 



さらにシニアの場合、

腎が冷えて弱る「腎陽虚」と呼ばれる

状態のケースが多くみられます。

 

生命力の源である腎が冷えると、

全身を温める機能も低下して冷えが強く、

とくに下半身に顕著に現れる傾向があります。

 

疲れやすい、

下半身がむくむ、軟便・下痢しやすい

といった不調もみられます。

 



改善のためには、

腎を温め、

その働きを高める食材を

摂り入れることが大切です。

 


おすすめは「ムール貝」。

 

パエリヤやブイヤベースでおなじみの貝は、

腎のパワーを高めるとともに、

全身をしっかり温める

優れた効能があるのです。

 

優れた滋養強壮効果があるため、

疲労回復にもおすすめ。

 

また、食欲不振、息切れ、

慢性下痢、めまい、

物忘れの改善にも役立ちます。



ムール貝は、

最近では業務スーパーやネットで

冷凍品も販売されています。

 

下処理も不要でそのまま手軽に使えるので、

ぜひ積極的に取り入れてみましょう。

 

 

ムール貝の夜間頻尿改善効果を高めるには、

同じく腎の働きを高めるブロッコリーや

 

 

ナガイモ、ニラなどを

組み合わせるとよいでしょう。

 



■ムール貝高齢薬膳レシピ

ムール貝とブロッコリーの白ワイン蒸し



腎の働きを高め、しっかり温める

ムール貝とブロッコリーを組み合わせたレシピ。

 

ムール貝の旨みがしみ込んだブロッコリーも美味。

パスタにからめるのもおすすめです。

 



【材料】2人分


●ムール貝(冷凍) 250g
●ブロッコリー 1/2個
●オリーブ油 大さじ1
●ニンニク 1かけ
●白ワイン 大さじ4
●こしょう 適量

 



【作り方】

フライパンにオリーブ油を入れて熱し、

ニンニクを炒め、

香りが出たら凍ったままのムール貝、

食べやすく切ったブロッコリーを入れて

ざっと炒める。

 

白ワインを振って蓋をして

7~8分蒸し、こしょうを振る。   

                

 

 

<参考:>