2025/10/26

【禅の教えに学ぶ】 “ひとり力”を鍛えて、 ひとり時間を楽しむ習慣

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【禅の教えに学ぶ】

“ひとり力”を鍛えて、

ひとり時間を楽しむ習慣

 
 
 

 

【禅の教えに学ぶ】“ひとり力”を鍛えて、ひとり時間を楽しむ習慣
 
禅に学ぶ! ひとり時間の楽しみ方

 

 

家族といても、ひとり暮らしをしていても、

誰もが時には孤独や不安を感じることがあるもの。

 

そんなときに心の支えになり、

ひとりの時間も楽しめるようになる

禅の教えや習慣について、

観音院の住職・来馬正行さんに伺いました。

 

 

教えてくれた人:

来馬正行(くるま・しょうぎょう)さん

 
 
 
 

一人一人、

生きる力をちゃんと持っている

 
 
 
 

一人一人、生きる力をちゃんと持っている

 

 

東京・武蔵野市にある観音院。

住職の来馬正行さんは、

毎朝、参禅会の方たちと1時間半ほど掃除を行っています。

 

 

「禅寺では掃除は修行の一環。

丁寧に工夫を重ねることで、

心のゆとり“功徳(くどく、良き人柄)”が

身についていきます。

 

こうしてほうきで落ち葉を掃くと、

目に見えてきれいになるという

結果がすぐに表れて、楽しいんですよ」

 

 

観音院を訪れる人たちは、

ひとり暮らしの方、

家族と暮らす方などさまざま。

 

50代60代の方も多くいます。

 

「仏教では、人間の体にはこれまでの経験や

生活が全部記憶されている、

という考え方があります。

 

人間は生きてきた分、

それだけの経験を持っているということ。

 

 

そして一人一人、

生きる力をちゃんと持っている。

 

それぞれが日々の暮らしを工夫し、

小さなことでも自分のできることを見つけて、

いつもそれを全うする姿勢が大事。

 

経験豊かな大人世代の方々は、

そういう後ろ姿を見せる生き方が

できる人たちなのです」と言います。

 

 

ひとり力を鍛える習慣1:ご縁

 
 

人生は、一期一会。

 

“また”はなし。“ご縁”を大切に生きましょう

 
 
 
 

ひとり力を鍛える習慣1:ご縁

 

 

人生はさまざまな「ご縁」で成り立っています。

いつ何が起こるかわからない日々、

「また」があると思わずに、

出会った現実の出来事に精いっぱい相対する。

 

目の前の人に心を込めて

一杯のお茶を入れる「喫茶去(きっさこ)」。

 

 

そうした積み重ねが人生を

豊かなものにしていきます。

 

 

ひとり力を鍛える習慣2:よき行為

 
 

よき行為は、よき結果を実現します。

自らの内面を見て、

自分の力を信じることが大切。

何事も正直な姿勢が大切な力になります

 
 

仏教には、「人間の体は、よいことも悪いことも、

これまでの経験や生活を全部記憶している」

という考えがあります。

 

だからこそ一つ一つの行為が大切。

自分の内面を見て、

よい行為をすればよい結果につながり、

人格も向上していきます。

 

 

ひとり力を鍛える習慣3:清める

 

毎朝、歯を磨き、顔を洗って一日を始める。

自分を清めれば、

清浄さが心に宿ります

 
 
 

ひとり力を鍛える習慣3:清める

 

 

道元禅師の『正法眼蔵』の「洗面の巻」では

「内外倶淨(ないげぐじょう)なるとき、

 

依報(えほう、環境)正報(しょうほう、自己)

清浄(しょうじょう、清められる)なり」と記されています。

 

 

自分自身を清潔にすることは、

心も清められる大切な習慣。

 

朝、起きたら顔を洗い、歯を磨く。

 

すると、

次にこんなことをしてみようと意欲が湧き、

生活が充実していきます。