2025/11/10

「もし生まれ変わったら、 今の仕事はやらない」。 その言葉に隠された、 人生を動かす”覚悟”の話。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「もし生まれ変わったら、

今の仕事はやらない」。

その言葉に隠された、

人生を動かす”覚悟”の話。

 
 

 

 

「もし、もう一度生まれ変われるとしたら、

何になりたいですか?」

 

昨日、クライアント(女性経営者)の

方とお話ししていた時に、

そんな話題になりました。

 

 

彼女は「次は男性に生まれ変わって、

今度こそ大社長になります!」

と快活に笑っていましたが、

今でも十分に素晴らしい実績を上げておられます。

 

その尽きない向上心には、

専門家である私自身もいつも刺激を受けています。

 

 

そういえば、

パナソニック創業者の松下幸之助さんは

「生まれ変わったらラーメン屋になりたい」と

語っていた、

なんて話も聞いたことがあります

(真偽はともかく、面白い発想ですよね)。

 

 

あなたは、

もしそう聞かれたら、何と答えるでしょうか。

 

この人生すべてを、捧げる。

 

冒頭の話には、実は続きがあります。

 

「僕は、生まれ変わったら、

飲食店はもう2度とやりません。

 

ただし、

今回のこの人生すべては、

飲食店に捧げます。」

 

 

これは、

数々の人気店を手がけるゼットンの社長、

稲本健一さんの言葉だそうです。

 

 

一見すると、

「もうやりたくない」という

ネガティブな言葉にも聞こえます。

 

 

ですが、その真意はまったく逆。

 

「この人生では、絶対に飲食業をやめない。

一生を捧げる」

 

という、すさまじいほどの

「覚悟」を表現した言葉なのです。

 

 

「辛いこと」が「楽しい」に変わる瞬間

 

稲本社長は、

過去に5店舗目の出店で大失敗し、

1億円もの赤字を出した経験があるそうです。

 

 

そんな絶望の淵で、彼は決心します。

 

「今度生まれ変わったら飲食店は絶対にしない。

だからこそ、この一度きりの人生は、

すべて飲食にかけてみよう」と。

 

 

この話で私が目標達成の専門家として

最も心を揺さぶられたのは、

稲本社長が当時を振り返ってこう語っている点です。

 

 

「そう覚悟を決めたら、

日々起こる辛いことでも、楽しく思えてきた」

 

 

これは

、目標達成のプロセスにおいて

非常に重要な「転換点」を示しています。

 

 

私自身にも、

かつて求人動画のコンサルタントとして、

ありがたいことに年収2,000万円を

稼いでいた時期がありました。

 

数字だけ見れば、

それは「成功」だったのかもしれません。

 

 

しかし、

不思議なことに、まったく楽しくなかった。

 

 

心が満たされないまま、

ただ数字という目標を追いかける

日々に疲弊していました。

 

 

それが今、

どうでしょう。

私は「数字だけじゃない

『価値ある目標』の見つけ方」を伝える専門家として、

12年以上この仕事を続けています。

 

 

年収は、正直に言うと当時の4分の1になりました。

でも、心の底から「楽しい」のです。

 

「覚悟」が、すべてを塗り替える

 

稲本社長が「辛いことすら楽しくなった」と

感じた感覚。

 

そして、私が今感じている「楽しさ」。

 

これらはきっと、

同じ種類の感情なのだと確信しています。

 

それは、「売上」や「年収」といった

表面的な数字の目標を超えた先にある、

 

「自分はこのために生きるんだ」という、

腹の底からの”覚悟”が決まった時に

だけ得られる、特別な感覚です。

 

 

目標達成の専門家として

3,500人以上の人生を見てきましたが、

心が折れずに目標を達成し続ける人には、

共通してこの「覚悟」があります。

 

それは「やらなければならない(Have to)」

という義務感ではなく、

「これがやりたいんだ(Want to)」という、

内側から湧き上がる情熱に基づいています。

 

 

この「覚悟」が定まると、

失敗や困難すらも「目標達成のためのデータ(学び)」

として前向きに捉えられるようになり、

稲本社長の言葉通り、

「辛いこと」が「楽しい挑戦」に変わっていくのです。

 

 

一度きりの人生、

あれもこれもと挑戦する生き方も素敵です。

 

 

しかし、「これしかない」と覚悟を決め、

脇目もふらずに完全燃焼する生き方も、

 

同じくらい、あるいはそれ以上に尊く、

力強いものだと私は感じます。

 

 

あなたにとって、

「この人生すべてを捧げてもいい」と

思える「価値ある目標」は何ですか。