2026/4/12

強風・乾燥・花粉・黄砂・寒暖差  新年度の小さな不調、 それって「春の5K」が原因かも 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

強風・乾燥・花粉・黄砂・寒暖差 

新年度の小さな不調、

それって「春の5K」が原因かも 

 
 
 
 
 

 

季節の変わり目に、

進学や就職、転勤などの

生活環境の変化も重なる4月。

 

体がだるく疲れが抜けなかったり、

気分が落ち込んだりと、

心身の小さな不調を感じることはないだろうか。

 

病気というほどではないこれらの症状には、

「春の5K」と呼ばれる気象現象が

関係している可能性があるという。

 

 

女性の7割が訴え

 

医薬品販売のクラシエ薬品が2月、

30~50代の女性300人に

「春に『体がだるい』『やる気が出ない』と

感じることはあるか」と聞いたところ、

 

23・3%が「週4~5回以上」、

17・3%が「週2~3回程度」とし、

70・6%が「ある」と答えた。

 

 

 

 

 

このような春の不調はなぜ起きるのか。

 

「この時期に注意すべき気象現象である

強風、乾燥、花粉、黄砂、寒暖差、

 

いわゆる『春の5K』が

関わっているとの見方があります。

 

引き起こされる不調は

『気象病』とも呼ばれています」と

指摘するのは、

日本気象協会の気象予報士、

高森泰人さん。

 

 

春は低気圧と高気圧が

交互にあらわれることが多い。

 

発達した低気圧が日本列島を

通過すると強風が吹き、

 

次いで大陸から乾いた空気を伴う

高気圧がやってくると空気が乾燥する。

 

すると花粉や大陸からの黄砂が空気中に漂う。

 

暖気と寒気に交互に覆われるため

寒暖差も大きくなる-。

高森さんはこのように解説した。

 

 

頭痛や腹痛の原因にも

 
 

「春の5K」がもたらす心身の不調について、

イシハラクリニック(東京都江東区)

の石原新菜副院長に、

その特徴と体調管理の要点を聞いた。

 
石原新菜医師

石原さんによると、この季節の空気は、

強風で巻き上げられた土やほこりを含むうえ、

乾燥していて喉の粘膜から潤いを奪うので、

気管支の炎症や感染症の一因となる。

 

花粉はアレルギーの原因となり、

黄砂は目や鼻、喉などにダメージをもたらす。

 

 

「そこに新年度の環境変化やストレスが加わって、

体の機能をコントロールする自律神経が乱れ、

何となくだるい、

疲れが取れない、

眠れないといった症状が出ます。

 

頭痛や腹痛を起こしたり、

気分の落ち込みを訴えたりする人も増えます」

 

 

とりわけ寒暖差が7度を超える環境では、

 

自律神経がうまく働かず

体温調節機能が乱れて、

 

鼻炎など寒暖差アレルギーの

症状を引き起こすことがある。

 

 

子育て中の30~40代女性からの訴えが多く、

60代以上は減少傾向。

 

仕事に家事に

育児にと慌ただしい毎日を過ごしていると、

気象やストレスといった

外的な影響を受けやすくなるそうだ。

 

 

健康の土台作りを

 

不調を軽減するため、

すぐにできる対策はある。

 

強風、乾燥、黄砂にはマスクや眼鏡の着用を。

 

花粉への対策は、

玄関先で衣服を払ってから

部屋に入るようにしたり、

洗濯物を部屋干しにしたりするとよい。

 

寒暖差は、

体温調節しやすい上着を携帯し、

こまめに調節するようにする。

 

 

そのうえで、石原さんが強調するのは

「健康の土台作り」の大切さ。

 

十分な睡眠時間を確保し、

食事はご飯とみそ汁など

和食を主軸にバランス良くとる。

 

日中は適度に体を動かし、

夜は湯船につかって体を休める。

 

寝る前に軽いストレッチを

するのも効果的だという。

 

石原さんは

「ストレスの軽減には1日30分でいいから、

 

運動でもカラオケでもゲームでも好きなことをして、

脳がストレスを忘れる時間をつくるといい。

 

ストレスを感じたときには、

息を長くゆっくり吐く呼吸法を試してみてください。

 

自律神経が整い、

気持ちが落ち着きますよ」とすすめた。