2022/6/15
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宇宙の不思議 恐ろしい太陽嵐 |
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宇宙の不思議 ハリケーンよりも恐ろしい太陽嵐 地震や水害、 気候変動など、 想定外の出来事が取り沙汰される この頃の地球ですが、 地球外でも異常事態が頻発していることは ご存知でしょうか。 地球外で起きている異常事態の一つが 「太陽フレア」と呼ばれるいわゆる 太陽の爆発現象です。 近年、 黒点の周りにおいて太陽フレアが 顕著に現れており、 2025年頃にはその活動はピークを 迎えることになるとも言われています。 太陽の中の黒点を凝視した時、 時折その周辺が明るく光り 輝く時があります。 これが上で取り上げた 「太陽フレア」と呼ばれる現象です。 明るさがピークに達した後、 徐々に暗くなり、 元の状態へと戻っていく。 太陽フレアとは簡単に言えば、 白や赤の光が放出される現象を指します。 京都大学の岡山天文台に 2018年に誕生し、 平安時代の陰陽師であり天文学者に 因んで名付けられたとされる 3,8メートルの「せいめい望遠鏡」で 観測したところ、 特に若い太陽型の星の表面では、 フレアが起きている間に何十倍もの エネルギーが放出されていることが 判明しています。 このように、 爆発時に大量のエネルギーが放出 されるのは、 高温のガスの中から電波やX線、素粒子が 飛び出すためです。 国立天文台の研究員を筆頭とする 研究グループにより成し得たその功績は、 太陽型の星のフレアを可視光線で 分光観測をするという世界初の事例です。 2021年12月9日にはその千九成果は 英天文学雑誌 「Nature Astronomy」の電子版にも 報告され、 天文学会にとっては歴史的な出来事として 注目を集めました。 そして、 そのフレアの分光観測を通じて得たものは 大きかったのです。 その研究に携わった国立天文台の研究員の 行方宏介氏は「驚くほど鮮明なデーターを 入手することができた」とメディアの取材に 対して回答。 その言及から導き出されるのが、 フレアの分光観測により得たデーターは 何らかの方法で有効活用できるかもしれない という結論です。 ところで地球以外の太陽系の惑星にも、 生命体が生息できる場所は存在すると 言われています。 少なくともフレアの分光観測データーは 「生命体が棲める惑星がどのような 過程を得て形成されたのか?」を 考える上での参考になり得るでしょう。 その意味で、 国立天文台により成し得た以上の功績が 未来の宇宙開発の分岐点となったのは 言うまでもありません。 太陽フレアが起きてしまった場合、 世の中への影響はいかほどのもので しょうか。 あくまでも海外の事例にすぎないが、 過去には太陽フレアの影響で 停電も起きています。 高温のガスの中から飛び出した 電波や、X線、素粒子が10分から 数日以内に地球に到達し、 大気の上層の電離層や地磁気を乱した 挙句の果てに、 電気通信を妨害するデリンジャー現象や 磁気嵐を引き起こすためです。 その他にも、 無線や短波放送に障害が発生したり、 GPSの制度の低下が原因で車の 自動運転やドローンの制御に支障を 来したりする恐れがあり、 社会インフラに多大な影響をもたらし 兼ねないとして懸念の声が上がっています。 驚くべきことに、 太陽の表面上で起こる大爆発に伴う 嵐は毎年米国を襲うハリケーンを 上回る者であり、 その威力は計り知れません。 イーロン・マスク氏は宇宙系スタート・アップ SpaceXを立ち上げ、 衛星インターネットサービス 「Starlink」49基を提供しているが、 同社の調べによると、 そのうちの40基が太陽嵐と地球の 大気との衝突後に塵となって 消えることになると発表しています。 ところで今から163年前の1859年には 「キャリントン・イベント」と呼ばれる 有史上最大規模の太陽嵐が発生。 普段オーロラが観測されないハワイや カリブ海沿岸でも、 オーロラが確認されるという異例の 事態となりました。 この有史上の危機は5年以内に 再来するとも言われています。 衛星の打ち上げには5千米ドル (約50億円)かかるとともされる中、 こうしたリスクを考慮の上での 対応が求められています。 <参考:BEAUTY&ECOONE>
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