2025/5/3

生成AIチャットボット治療で うつ症状が51%改善― AIによる対話治療、 うつ病・不安障害・ 摂食障害に改善効果

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

生成AIチャットボット治療で

うつ症状が51%改善―

AIによる対話治療、

うつ病・不安障害・

摂食障害に改善効果

 

 

 

 

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ダートマス大学の研究者らは、

生成AIを搭載した治療チャットボットで

初の臨床試験を実施し、

 

これによって参加者の症状が大幅に

改善されたことを発表した。

 

この試験の結果は、

2025年3月27日付けの「NEJM AI誌」に

掲載されている。

 

 

 

 

 

研究チームは、「Therabot(セラボット)」と

呼ばれる生成AIを搭載した

治療チャットボットを開発。

 

このセラボットを使用して

臨床試験が実施された。

 

 

試験は、うつ病、全般性不安障害、

または摂食障害と診断された成人210人が参加し、

 

8週間実施された。

 

参加者の106人はセラボットを使用し、

残りの104人は待機リストとして

試験実施期間中は使用できないようにされていた。

 

 

参加者はTherabotで自分の気分に関する

プロンプトの回答の入力や、

話したいときに会話のやり取りを行った。

 

 

 

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研究の結果、うつ病と診断された参加者は、

症状が平均51%減少し、

 

気分と健康状態に有意な改善が見られた。

 

全般性不安障害の参加者は、

症状が平均31%減少し、

 

摂食障害のリスクがある参加者は、

体のイメージや体重に関する不安が

平均で19%減少した。

 

 

 

 

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研究者らは、

AIを活用した治療には依然として

臨床医の監督が不可欠であるものの、

 

専門家に定期的に、

またはすぐにアクセスできない人々に

リアルタイムのサポートを提供できる

可能性があると結論付けている。

 

 

また、

参加者はセラボットに詳細な回答ををするだけでなく、

頻繁に会話を始めたのだという。

 

やり取りは、

夜中など体調不良と関連する

時間帯に増加することも示された。

 

 

 

therabot

 

 

ChatGPTのリリース以来、

多くの人がこの分野に殺到しているが、

 

安全性と有効性は十分に

確立されていないのだという。

 

研究の主任著者である

Nicholas Jacobson氏は、

 

「綿密な監視が必要なケースの一つであり、

それを提供することで、

 

この分野における私たちの真の利点を

際立たせています。」と述べている。

  

<参考:>