2025/4/17

ヨガの「太陽礼拝」は、 エネルギーの流れを司る 「背骨」を動かす運動だった

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

ヨガの「太陽礼拝」は、

エネルギーの流れを司る

「背骨」を動かす運動だった

 
 
 

ヨガは生命エネルギーを

コントロールするメソッド

 
 

ヨガのクラスに出たことがある人は、

たいてい「太陽礼拝」というシークエンスを

練習したことがあるではないでしょうか?

 

 

 多くの流派にあり、

ウォーミングアップとしても取り入れられていますが、

 

太陽礼拝の目的の一つは背骨をダイナミックに

動かすことです。

 

太陽礼拝は、

呼吸に合わせて体を上下に動かしていくのですが、

背骨を伸ばしたり縮めたりすることで、

動きを柔軟にしようとしているんです。

 

 

ヨガは、

こんな風に背骨をターゲットにしてる

ポーズがとても多いのです。

それはなぜでしょうか?

 

 

それは、ヨガのポーズは、

そもそも生命エネルギーを体内に巡らせて、

自らコントロールすることを目的としたメソッドだから。

 

背骨はその生命エネルギーの通り道の中でも、

 

最重要な場所。普段は秘められている

生命エネルギーが背骨の一番下にある尾骨から

頭頂までスムーズに上昇していくことを、

 

ポーズの練習で目指しているのです。

 

つまりは、それだけ動きにくいのですが…。

 

だから、背骨の硬さや詰まりを取り除いて、

生命エネルギーの流れを促すために、

背骨をターゲットにしているのです。

 

 

 

 

 

 

現代医学でも背骨は要

 
 

現代医学でも、

背骨は健康のもととして重要視されています。

 

背骨を動かすと、

脳脊髄液や血液、

リンパなどの体液の流れを循環させられるからです。

 

 

脳脊髄液とは、

運動や感覚をつかさどる神経系に栄養を与え、

 

代謝を促す体液で、

背骨の内側を流れています。

 

これがスムーズに流れるためには、

背骨の滑らかさが大切です。

 

 

 

 

 

背骨の柔軟性は椎間板が作る

 
 

背骨が自由で安定した動きをするためには、

椎間板の弾力性が必要です。

 

椎間板とは、

背骨を構成する頚椎7個、

胸椎12個、腰椎5個の各椎骨の間にある

クッションのようなもの。

 

 

全部合わせると、

背骨全体の4分の1ほどの量があります。

 

これが弾力性を失うと、

背骨が不安定になったり、

姿勢が悪くなったり、

背骨を支える筋肉に負担をかけることに

なったりしてしまいます。

 

 

椎間は水分を含んでいますが、

20代で血管からの栄養補給ができなくなり、

 

30代では血管さえなくなります。

 

栄養を補給する方法はリンパ液だけになるのです。

 

そして、

水分が足りなくなった椎間は、

ゴムのように硬くなって亀裂が入りやすくなります。

 

 

そのため椎間を、

滑らかにするにはリンパ液を流す必要があるのですが、

その唯一の方法は背骨を動かすことしかないのだとか。

 

 

ヨガのポーズを練習する時は、

太陽礼拝に限らず、伸ばしたり、縮めたり、

ねじったりといろいろな方法で動かせるように、

 

多くのポーズの種類を行うこと。

 

一つに偏っていては、

結局エネルギーは動かず宝の持ち腐れ。

せっかくのヨガを有効利用してみましょう。

 

 

<参考:豊田紗江>