2025/5/5
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「不整脈で突然死する 5つの前兆症状」はご存知ですか? 医師が解説! |
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「不整脈で突然死する 5つの前兆症状」はご存知ですか? 医師が解説!
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不整脈で突然死する前兆にはどんな症状がある? Medical DOC監修医が不整脈で 突然死する前兆を解説します。
気になる症状がある場合は迷わず 病院を受診してください。
「不整脈」とは?心臓は生まれてから死ぬまで 鼓動を打ち続けます。
不整脈は、この鼓動のリズムが狂う 症状の総称です。
安静にしている時の脈の回数はほぼ同じです。
不整脈はいつものリズムより極端に脈が少ない、 多い、脈が飛ぶなど、さまざまな種類があります。
増える傾向があり、
決して珍しい症状ではありません。
不整脈がすべて危険なわけではありませんが、 中には突然死を引き起こす 危険なものがあります。
まれに起こります。
日本の小中高校では年間40名前後の児童、 生徒が心臓発作で急死しています。
その原因の一つは不整脈と考えられ、 一見すると健康そうな子供が突然発作を 起こすことがあります。
子供の心疾患は学校で行う心臓健診で 見つかるケースがほとんどで、 自覚症状に乏しいのが特徴です。
不整脈で突然死する前兆不整脈は珍しくない症状ですが、 中には突然死を起こすことがあります。
全く何の前触れもなく倒れ、 そのまま急逝するケースもありますが、
前兆で何らかの症状が出ることもあります。
前兆症状が出たら安静にして、 様子を見ましょう。
強い症状が出る、 何度も同じ症状が続く際は、 すぐに医療機関の受診をおすすめします。
脳梗塞を起こす心房細動、
心筋梗塞を起こし突然死を 引き起こす心室細動など、
致命的な症状の引き金になります。
胸がドキッと一瞬だけ鳴る(脈が飛ぶ)不整脈には数多くの病名があります。
何も刺激がないのに突然胸が ドキッと一瞬だけ鳴ることがあれば、 それは不整脈のひとつ 「期外収縮」かもしれません。
心臓の筋肉は電気信号で収縮します。
電気信号は規則正しい順番で心筋を動かしますが、 正規ルートとは別のルートから 電気信号が送られることがあります。
規則正しい正しい信号の間に、 誤った信号が届くと脈が飛びます。
胸がドキッと一瞬だけ鳴るように感じる、 胸が詰まるような感覚に襲われることもあります。
脳梗塞発症のリスクを急激に 上昇させることがあります。
心室で期外収縮が起こる (心室性期外収縮)はたいてい様子見で 大丈夫ですが、
頻度が多い場合や心室性期外収縮が 数秒連続する場合は、
致死性の不整脈 (心室細動、無脈性心室頻拍)の 前兆である可能性があります。 早めに循環器内科を受診して下さい。
胸がドキドキ鳴り続ける(動悸)何もしていないのに胸がドキドキと 早く鳴り続ける動悸は 「頻脈性不整脈」の可能性があります。
あまりにも心拍が速すぎると 心臓の空打ちを引き起こし、 きちんと血液を送り出すことができなくなります。
したがって、 不整脈の中ではよく見られる症状ですが、 突然死の前兆である可能性もあります。
洞性頻脈、心房頻拍、心房細動、心房粗動、 発作性上室性頻拍、心室頻拍、 心室細動などがあります。
洞性頻脈はいつもの心臓の電気の流れと 同じですが、 脈の速さだけ速くなるもので、 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や脱水症、 緊張(ストレス)などで発生します。
若い人が非常に緊張する場面で 動悸を自覚するのは多くの場合、 この洞性頻脈です。
発作性心房細動です。
これは正常な時にリズム良く電気信号を 発信している「洞結節」という部分以外から、
不規則なリズムで異常な電気信号が 発生することで生じます。
心房細動には発作性(1週間以内に収まる)、 持続性(1週間以上続く)、 永続性(1年以上続く)の3種類があり、
ずっと心房細動になっている方もいますが、 頻脈でなければ動悸を自覚しないことも多いです。
洞性頻脈を起こす疾患の1つに バセドウ病がありますが、
バセドウ病は放置すると心房細動を 引き起こすリスクが高まるため、 早期発見・早期治療が大切です。
胸が苦しい胸が締め付けられるように痛む、 心臓が圧迫されるなど、 胸が苦しく感じる症状も、 突然死を引き起こす可能性があります。
この場合、 不整脈で心臓への血流が一時的に減って 症状が出現しているパターンと、 心筋梗塞によって胸が痛み、 心筋梗塞のせいで不整脈が 起きているパターンと2種類あります。
胸の痛みが胸で起こるとは限らないところです。
歯や顎の痛み、肩こりなど放散痛と言われ、 心臓から離れた位置が痛むこともあります。
心臓は左寄りにありますが、 必ずしも左側だけでなく右顎や右肩が 痛くなることもある点に注意が必要です。
突然歯が痛くなった、動悸がある、 脈が飛ぶなどの症状を自覚した場合は すぐに医療機関を受診しましょう。
強い胸痛や呼吸苦があれば、 救急車を呼びましょう。
めまいめまいは、極端に心拍が少ない不整脈、 徐脈(じょみゃく)でよく見られる症状です。
心臓の収縮力は変わりませんが、 血液を送る頻度が極端に減ってしまい、 脳へ十分な血液が届かず、 酸素のせいでめまいを起こします。
逆に頻脈でも、 速すぎて心臓が膨らんで血を溜め込む 時間が作れないと、 心臓が空打ちになり同様の症状が起こります。
洞不全症候群などがあります。
洞結節と呼ばれるスタート地点からの 電気信号の頻度自体が減ってしまうパターンと、
電気の流れが滞ったり途切れたりすることで 脈が遅くなってしまうパターンがあります。
脈拍が1分間に50回以下の場合は 徐脈のサインです。 早急に医療機関を受診しましょう。
失神徐脈がさらに悪化すると、意識を失う、 目の前が真っ暗になるといった、
より深刻な症状が現れます。
また、心室細動という致死性の不整脈が 一時的に発生している可能性があり、
この不整脈が続くとその場で 突然死するリスクが高い、 非常に危険な前兆です。
脈拍が明らかに遅すぎる、 または速すぎる場合は直ちに 循環器内科を受診して下さい。
カテーテル手術などで早急に対策しなければ、 命を失う可能性があります。
「不整脈で突然死する前兆」についてよくある質問ここまで不整脈で突然死する前兆を紹介しました。
ここでは「不整脈で突然死する前兆」 についてよくある質問に、 Medical DOC監修医がお答えします。
子供が不整脈で突然死する前兆にはどのような症状や原因がありますか?丸山 潤(医師) 子供の不整脈は自覚症状がないことが多く、前兆が表れにくい傾向があります。 一般的な不整脈でよく現れる症状に、動悸があります。 突然胸がドキドキと早鐘を打つように心拍が速くなる、 逆にドキン、ドキンと急に遅くなる場合は、すぐに安静にしましょう。
脳まで血流が流れず、めまい、失神などが現れることがあります。 子供だと、これらの症状が起きても運動を続けてしまいがちです。 心臓健診で正常だった子でも、 これらの症状が出たら一旦休んで様子を見るようにしましょう。
そんな時でも速やかにAEDを使用することで救命できる可能性があります。 周囲の皆様にはぜひ定期的にAED講習を受けていただき、 いざという時に実践してもらえたら嬉しいです。
まとめ 日常生活の中で「不整脈」は身近な存在かもしれませんが、 重大な合併症を引き起こす可能性があります。 日々の小さなサインを見逃さず、早期発見・早期治療につなげることができれば、 突然死のリスクを大きく減らすことができます。 もし心配な症状があれば、遠慮せずに医師の診察を受けてください。
適切な運動、十分な睡眠、ストレスの管理など、 健康的なライフスタイルを心がけることが何よりも重要です。 健康は一日にしてならず、日々の積み重ねが大切です。 不整脈の予防と管理で、より良い生活を手に入れましょう。
「不整脈で突然死する前兆」と関連する病気「不整脈で突然死する前兆」と 関連する病気は9個ほどあります。
詳細はリンクからMedical DOCの 解説記事をご覧ください。
時々脈が飛ぶことがある程度であれば 様子見で大丈夫ですが、 動悸がひどい場合や気が遠くなる場合は 病気が隠れている可能性があります。
「不整脈で突然死する前兆」と関連する症状「不整脈で突然死する前兆」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。 リンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
不整脈の前兆は胸痛やめまい、動悸、失神など、さまざまな症状が現れます。 めまいや失神は貧血、起立性低血圧などでも起こり、 自己判断が難しい症状です。何度も続くときは、 早急に医療機関に受診して精密検査を受けましょう。
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