2023/12/16

脳を知る  心原性脳塞栓症の最大原因「心房細動」  予防に脈拍測定の習慣を

 
 
 
 
 

脳を知る 

心原性脳塞栓症の最大原因「心房細動」 

予防に脈拍測定の習慣を

 
 
 
 
 
 
 
今回は、不整脈の1つ
 
「心房細動」についてお話しします。
 
 
脳外科医がなぜ不整脈のお話をするかというと、
 
脳梗塞には心臓が原因で起こる
 
心原性脳塞栓症(のうそくせんしょう)
 
という病気があり、
 
心原性脳塞栓症の最も多い原因が
 
心房細動だからです。
 
 
心原性脳塞栓症は、脳梗塞の約30%を占め、
 
脳梗塞の中でも重症化しやすく死亡率も高いため、
 
ノックアウト型脳梗塞と呼ばれることがあります。
 
 

心房細動は男性に多く加齢に伴い増加します。

 

通常、

心臓は全身に血液を送り出すためのポンプとして

1分間あたり60~100回規則的に拍動しています。

 

しかしながら心房細動になると不規則に

1分間400~600回の速さで

心臓が細かく震えるような動きになります。

 

心房細動では心臓のポンプ機能が低下し

心不全に至る危険性があります。

 

また心臓の中で血液が滞って

血液が固まり血栓ができて、

この血栓が血流に乗って脳まで飛んで

脳の血管を詰まらせて脳梗塞

(心原性脳塞栓症)となることもあります。

 

心房細動があると脳梗塞が

約5倍起こりやすくなります。

 

 

心房細動の主な症状は動悸(どうき)ですが、

約半数の人は無症状といわれています。

 

症状がなくても脳梗塞になるリスクは

同じですので、

心房細動に早く気づくことが大切です。

 

心房細動かどうかを確認するために、

まずは自分で脈拍を測定しましょう。

 

規則正しいリズムであれば問題ありませんが、

不規則なリズムの場合は

心房細動の疑いがありますので、

循環器内科を受診しましょう。

 

心房細動が常時起こっている場合は

心電図検査ですぐに診断できますが、

発作的に心房細動が起こる場合

(発作性心房細動)は、

24時間ホルター心電図検査などが

必要になることもあります。

 

 

 
血栓ができないように
 
心原性脳塞栓症を予防する治療と
 
心房細動を軽減する治療があります。
 
 
心原性脳塞栓症の予防には
 
血液を固まりにくくする抗凝固薬を内服します。
 
 
抗凝固薬は血液を固まりにくくするため、
 
けがをしたときに血が止まりにくかったり、
 
 
歯茎から出血したり、
 
鼻血などが起きやすくなったりすることもあります。
 
 
また、
 
手術や医療処置前に薬を中止したり、
 
緊急の場合は薬の作用をブロックしたりする
 
必要もありますので、
 
処方してもらっている病院と
 
違う病院を受診する際は、
 
お薬手帳などを持参して
 
薬品名や用量を伝えましょう。
 
 
心房細動を軽減するためには
 
抗不整脈薬やカテーテル治療があります。
 
 
カテーテル治療では心臓で異常な
 
電気興奮が発生する場所を高周波電流で焼きます。
 
 
 

心房細動は無症状な人が多いため、

 

心原性脳塞栓症が起こってしまった後に

発見される場合が多くあります。

 

脳梗塞は意識、言語、感覚、運動、

認知障害などの後遺症が残ってしまう怖い病気です。

 

心房細動は加齢で増えるため、

今は大丈夫でも明日は分かりません。

 

早期発見のために脈拍を

チェックする習慣を身につけましょう。

 

 

 

<参考:>

 

 

1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、

 

 

あなたなら出来ます応援しています

RupanPart-1 by サロンデイレクター