2024/1/22

「日本を変える」経済効果は1兆9000億円! 世界最先端「ナノテラス」への期待

 
 
 
 
 
「日本を変える」経済効果は1兆9000億円!
 
世界最先端「ナノテラス」への期待
 
 
 
 
 
2024年4月、
 
次世代放射光施設「ナノテラス」の
 
本格運用がいよいよ始まります。
 
 
10年間の経済効果は1兆9000億円。
 
 
仙台市に完成する世界最先端の施設には
 
大きな期待がかけられています。
 
 


光科学イノベーションセンター
 
 高田昌樹理事長:

「仙台の地を世界一の
 
イノベーションの地にしていきたい」
 


2024年。
 
仙台で科学技術の革新が始まります。
 

東北大学青葉山新キャンパスで建設が進む、
 
次世代放射光施設「ナノテラス」。
 
 

太陽光の10億倍明るい放射光を生み出し、
 
原子や分子の大きさ・ナノレベルの
 
観察を可能にします。
 
 


こちらは、
 
さくらんぼに放射光を当てた時の写真。
 
 
中が透けて、栄養の通り道がくっきりと見えています。
 

これまで見えなかった物の構造がわかることで、
 
 
品種改良や病気の原因解明、
 
創薬、材料の開発など、
 
さまざまな分野での活用が期待されています。
 
 


西ノ入菜月アナウンサー:

「東北の未来を明るく照らす
 
技術が生まれるナノテラス。
 
 
どんな施設なのか内部を取材してきます!」
 


運用開始まであと2カ月半。
 
 
世界最先端の施設にカメラが入りました。
 

まずは「放射光」を生み出すスタート地点へ。


量子科学技術研究開発機構 
 
内海渉センター長:

「直線加速器というライナックと
 
英語で呼ばれるエリアです。
 
 
ここで電子を作り出してそれを一番最初加速する」
 
 


寸分のズレも無く一直線に並ぶ加速器。
 

ここで作り出した電子が光の速さ近くまで
 
一気に加速され、
 
放射光をまといながらおよそ110メートルある
 
直線の管の中を通っていきます。
 
 

そこから、
 
リング型の加速器を周回し、
 
磁石で電子と引きはがされた放射光が向かう先が…

スタジアムのような広々とした空間「実験ホール」です。
 


ナノテラスが得意とするのは、
 
生物や食品など柔らかい素材を見ること。
 


量子科学技術研究開発機構 
 
内海渉センター長:

「利用者の方、
 
ユーザーの方々が実際にここにきて実験をされる、
 
測定をされるエリアになります。
 
 
四角い穴が開いてますね。
 
あそこの穴から放射光が飛び出てくる」


この実験ホールでは、
 
壁の内部の加速器からパイプを伝って
 
28本の放射光を取り出し、
 
その先の実験装置で
 
見たい素材に合わせて光の種類を調整。
 
 

ナノスケールで利用者が物質を観察できます。
 


量子科学技術研究開発機構 
 
内海渉センター長:

「得意・不得意な分野も全部
 
ビームラインでカバーするのが揃っているので、
 
大概のものはここでご相談していただければ
 
中身を調べることができる」
 
 


これまでに200以上の大学や企業が
 
使用を検討していて、大企業だけでなく、
 
中小企業も60社含まれています。
 
 


ナノテラスには、
 
世界に先駆けて導入した制度があります。
 
 

産業界と地域、
 
大学と経済団体が共同で運営する
 
「官民地域パートナーシップ制度」です。
 
 

地域や企業も運営に関わることで
 
新たなイノベーションが生まれることが
 
期待されています。
 
 

ナノテラスが立地する東北大学も
 
連携する団体の一つです。
 


東北大学 
 
国際放射光イノベーション・スマート研究センター

千葉大地センター長:

「ただ単に研究をするだけではなく
 
製品に結びつくようなものから、
 
そういう企業と大学がともに謎解きをしていったり、
 
新しい研究のスタイルが生み出しやすい
 
環境にあるのではないかなと思う」
 
 


東北大学は青葉山新キャンパスに、
 
ナノテラスの成果を求めて国内外の
 
企業や大学の研究者が集まる
 
「サイエンスパーク」を建設する予定です。
 
 

ここでは、
 
研究開発だけでなく人材育成も目指していて、
 
ナノテラスには大きな期待が寄せられています。
 
 


東北大学 
 
国際放射光イノベーション・スマート研究センター

千葉大地センター長:

「ナノテラスは研究開発の場であるとともに
 
教育の場にもなれる。
 
 
実験してみたいなってものが身近にあるのは
 
東北大もそうですが、
 
日本全体にとっても科学技術力の向上にも
 
寄与できるのかなと考えている」
 


ナノテラスは世界からも注目されています。


2023年5月に仙台で開かれた
 
「G7科学技術大臣会合」先進国の閣僚が
 
この実験ホールを視察し、
 
クリーンエネルギーなどさまざまな分野で
 
ナノテラスを利用できることが説明されました。
 


完成すれば、
 
世界中から研究者が集まるこの場所。
 
 

10年間の経済効果は
1兆9000億円とも試算されています。
 

建設の企画段階から携わった
 
光科学イノベーションセンターの高田理事長は、
 
ナノテラスが東北にできた意義を強く感じています。
 
 


光科学イノベーションセンター 
 
高田昌樹理事長:

「震災が起こった時に全国から
 
いろいろな支援を受けた。
 
 
我々これからいろいろな支援に対しての
 
恩返しを今から始める。
 
 
このイノベーションを起こしていくことで、
 
日本を変えていく。それが恩返しだと」
 


東日本大震災で受けた支援の恩返し。
 

その視線は日本だけでなく世界にも向いています。
 


光科学イノベーションセンター
 
 高田昌樹理事長:

「ナノテラスは国産化率がほぼ100%に近い。
 
 
この世界一の施設を運用していくことによって、
 
仙台の地を世界一のイノベーションの地にしていきたい」
 


宮城・世界を明るく照らす希望の光。
 
 
2024年4月、
 
次世代を担うイノベーションがいよいよ始まります。
 
 
 
 

<参考:>

 

 

1喧嘩はするな、
2意地悪はするな、
3過去をくよくよするな、
4先を見通して暮らせよ、
5困っている人を助けよ、

 

 

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